デザイン × かき氷 × デジタル

三重県桑名市

フルーツスノー

FRUITS SNOW. オーナー

Attip 代表
出身は名古屋。母、奥様が桑名市の出身。 28歳で独立した時に桑名市へ移住。

一どんな活動をされていますか?

デザイン・企画の仕事をしているなか、世間でかき氷が流行り始めていたので、2017 年の夏に末広町で期間限定でフルーツかき氷のお店を出店しました。企画やデザイン提案だけの予定でしたが、自身で運営をするつもりはありませんでしたが、提案先のスタッフが足りないことが理由で出店できないことがわかり、流行ることは十分に見えていたので、自ら出店してみました。出店は期間限定でしたが、想像以上に反響がすごく、行列ができました。継続して営業するための新しい場所を探しているところ、出店中に問題と感じていた駐車場のスペースが確保できる点を念頭に置き、出店予定地の目の前に広場があること、昔から桑名で知らない人はいない商店街という理由で、希望する条件以上の立地であったため現在の場所で営業を始めました。 自身がデザイン業をしているため、店舗内装やロゴやメニュー、ホームページ、装飾なども自分で設計、デザインしました。 店舗運営と並行してクライアントからの依頼による、ロゴ、チラシや名刺、看板、ユニフォームのデザイン、ホームページ、店舗デザインなどの企画、作成をおこなっています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

当店については運営の安定化と、フランチャイズ展開への仕組みづくりを考えております。収益を安定させて継続的な運営を目指し、長く愛される店づくりにシフトしていきます。当店のある商店街を盛り上げるために役員の方々と試行錯誤して感じていることは、店舗の世代交代への不安感で す。シャッター商店街にしないためにはどうしたらいいのか、今後 5〜10 年の近い将来にも、非常に可能性が高いと感じています。 店主の高齢化と、店の後継者がいなく、店舗兼住居の作りによりスムーズに次に繋げることが難しいのが現状です。今の代で引退を考えている店舗がある場合、店構えではなく 自宅として玄関に作り変えたりすることもあり、そこから再度店舗へ改装はハードルが高くなります。商店街を魅力的に持続するのであれば、条例整備や保証、レジャー感のある見せ方など、公的機関含めて考えていかないと、昔から続く桑名の代表的な商店街としての『体』が一気に崩れ、魅力が無くなると思っています。

「三八市」という古くから続き、出店者も多い朝市が開催されているため人気の立地ではあると感じています。今後、次世代にスムーズに店舗貸出しができる環境づくりにより、循環の良い魅力的な商店街になったら、県外からも目的をもって来てもらえる様になると思っています。
※三八市:毎月3と8がつく日(3,8,13,18,23,28日)の朝市。野菜や果物、海産物の出張販売がされている。購買欲促進や、ファンや常連さんの獲得に商店街独自のスタンプラリーを開催している。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

課題を乗り越えたら、昔ながらの商店街の魅力を残しつつ、新たな店舗によって循環がよく、人が自然と集まり、地域コミュニティとしての可能性があるのではないかと思います。ITの利用については、新たな5Gなどの先進技術が発展した場合、その技術に置いてかれる世代が多い商店街のお客様に向けて実験的な実施するには、適正な場所ではないかと思います。理解が難しい世代が、理解し活用できるITこそが必要なんじゃないかとも思います。

また、桑名全体のデジタル系の働場が圧倒的に少なく感じています。桑名でITを学び育ったとしても、桑名に戻って働こうにも、働く場所がない。 私も広告関係の企画営業をしてきましたが、市場の狭さを実感しております。デジタルの仕事があることや興味をもっても、働く場・受け皿がないと桑名に戻って働くことができない。デジタルで働ける場を作ることや、IT企業の誘致などをし、そこに向けてデジタルの教育を早いうちにすることができれば、桑名に戻って地元で働くことができるので、そういった結果を想定した動きができたら変わると思います。

一今後の目標はなんですか?

当店の目標は、夏季限定の運営をする店舗とのフランチャイズ契約により、3年で3店舗したいと思っています。寺町通り商店街としては、魅力や認知度を上げて、常連様を増やして活性化させたいです。名古屋出身の私からしても、桑名市はクオリティの高い飲食店が多い印象です。そのクオリティを伝える手段として、焼鳥の1位、焼肉の1位、中華の1位、スナックの1位などを決める投票をITを利用してみたりすると盛り上がるかもしれません。口コミによりお客さんが来るキッカケになり、ファンの広がりや地域の深掘りなどが出来て盛り上がるかもしれません。1位になったら広報桑名に、インタビュー記事を載せたり、市長からのインタビューなどの特別感を出せば、地域活性化に繋がるのではないでしょうか。 広報桑名は、全ての家に配られるので何となくでも目を通します。そんなアイデアが、デジタルとシンクロして簡単にできるようになればいいなと思います。

編集後記

オシャレで明るい雰囲気のお店でした。飾ってある絵やTシャツ、お店のデザインまで自分でデザインをしたとお聞きして驚きました。かき氷も、期待を裏切らない大きさで圧倒されました。
寺町商店街に活気を出そうと色々と企画を考えて活動をされていることをお聞きしたので、デジタルの部分に関して自分の業務経験でお手伝いできそうなことがあればしていきたいなと思いました。

-コーディネーター紹介-

ID 三重県

おんち ゆうた

恩地 優太

2018年VSNへ中途入社。
今の業務は、サーバの運用・保守。前職も同じ運用・保守。
趣味は、映画鑑賞、読書、筋トレ(毎朝の懸垂が日課)