一どんな活動をされていますか?
商工会としての主な取り組みは阪南市の中小企業の労務支援、金融支援や起業支援をはじめ地域の活性化事業としてイベントを主催しています。
阪南市内の特色のあるモノづくりをOEMに頼るのでなくOBMとして企業単体で打ち出していこうということで「阪南ブランド十四匠」としてブランドを立ち上げ現在24の企業で一丸となって推し進めているところです。
また、阪南市で美食の新ブランド「KUU」を立ち上げて東京のマルシェ等で阪南市のブランド産品などの紹介をしており、各地で高評価を得ています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
イベントを開催すると積極的に地域の事業者さんや住民の方に多数参加していただいており、とても盛り上がるのですが、イベントが単発になりがちなのがとても勿体ない。プツプツと途切れてしまう感じがして継続性が無いように感じています。
少子高齢化の流れの中で、個人事業主の事業承継についての相談をいただくことが以前より増えたように思います。尾崎駅近くの人気飲食店においても後を継ぐ人がおらず、高齢の店主が店を畳んでしまったら、あの店舗の美味しい料理がもう食べられなくなってしまう!慣れ親しんだあの味を誰か受け継いでくれるといいのですが……。
また、阪南市の魅力を発信しきれていないところにも課題を感じているところです。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
ITを活用して阪南市の魅力を継続的に情報発信し、定住、移住を増やし阪南市を活性化していければいいなと思っています。
世間の電子決済への流れの中から電子決済の導入をはじめ機器の使い方等に関する問い合わせが増えました。時代の流れに合わせて、私たちも日々勉強し、地域の事業者さんに寄り添い、阪南市を盛り上げていきたいですね。
ここ最近、30代、40代の若い世代から、新たに事業を始めたい!という相談が増えてきているんですよ。一度阪南の外に出た方が故郷に戻って事業を始めたいという熱い想い、若い世代の方の挑戦に関われることは、とても嬉しいことですね。
一今後の目標はなんですか?
事業者さんの収益を上げていくためイベントなどでの販売に留まらずBtoBに発展させていくよう企業同士をつなげていく取り組みを行っています。
2025年の大阪万博に向けても阪南市にある海産物・畜産物をはじめとする阪南市にある「本物の食」を知って、味わっていただけるようアピールするようアクションを起こしています。
編集後記
阪南市役所、市民との距離感、信頼関係が強く商工会としても阪南市を盛り上げる活動をされているように見受けられました。
そういった信頼関係からの資金の相談や創業に関する相談を日々、直に受けていることで阪南市の景気動向などを肌で感じ分析されていると感じました。