一どんな活動をされていますか?
主に地域の方の交流場となるイベントの企画・開催・運営をやっています。
単身の高齢の方が1人だと外に出なくなってしまうことが多いので、一緒にご飯を食べられるように昼食会の開催や、夏と冬の年2回エンジョイ探検隊の開催などを行っています。
エンジョイ探検隊は、障がいのある子どもたちが長期休みに入ると外に出る機会が少なくなるので、外にでるきっかけになるような交流の場となるイベントで、多い時は100名くらいの人に参加してもらっていますね。イベントに参加してくれた方から「イベントを開いてくれてありがとう!」「楽しかったよ!」と言ってもらえた時はやってよかったな〜とやりがいを感じる瞬間です!
また除雪作業の対応なども行っています。
行政と社会福祉協議会で役割が異なっていて、行政が基準を決め、社会福祉協議会が利用を希望される方と除雪ボランティアさんの調整を担当しています。除雪できる範囲などは基準で決められていて、住民の方から基準範囲外の場所もやって欲しいという声を聞いた時に、柔軟に対応できなかったり、除雪ボランティアさんがついででやってしまったりとボランティアさんによって対応が異なってしまうことがあります。
一今やっていることについての課題はなんですか?
コロナ禍ということもあり仕方のないことではあるのですが 、イベントが中止になってしまうことが多いのが寂しいです。また、子どもたちに継続的にイベントに参加してもらうことが難しいですね。単発で参加してもらえても、成長するにつれ旭川や他の都市部に出てしまうこともあって、中学校卒業後も継続して来てもらうということがなかなか出来ていないです。
ボランティアとして、活動に参加していただける方が少ないことも課題です。学生など若い世代の方がもっと関わってくれるようになるといいなと思います。
行政とは別の組織ということもあり、個人情報保護の観点から情報を得るのが大変になっています。例えば、単身の方の情報を得て実際に確認しに行ってみると違うことがあるなど、最新の状態を把握しきれていないことがあります。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
高齢の方が多いので、スマホやタブレット導入のハードルは高いと思いますが、オンラインツールでコミュニケーションがとれるようになれば、今のようなコロナ禍でも住民の方とお話しする機会を作れると思います。イベント会場に足を運ぶことができない方や参加しづらいと思っている方にも参加してもらえる可能性が広がると思うので、より住民の方とコミュニケーションを取ることができるのではないかなと思います。
また、住民の方の情報を行政と共有できたら、より地域の方に寄り添ったサービスができるのではないかと思います。今は、情報の取得や更新が困難な状態なので、常に最新の情報を知ることができたら、その方に合った取り組みができるようになるのではないかなと思います。
一今後の目標はなんですか?
現状は、高齢の方に向けた取り組みがメインになっているので、『若い世代向け』の取り組みに力を入れていきたいです。ボランティアに参加してくれているのは高齢の方がメインになっているので、若い世代の方に福祉のことを知ってもらい、学生ボランティア団体の活動などできたらいいなと思います。
また、社会福祉協議会のHPがなく、イベントの案内もお便りや防災無線で行っているので、HPの作成やSNSでの活動配信などインターネットの活用を取り入れることで社会福祉協議会のことを幅広い世代の方に知ってもらえるようにしていきたいです。
編集後記
とても暖かい雰囲気のお二人で、千葉さんや岡本さんになら地域の方も話したくなるだろうなと感じました。地域の方との「対話」を大切にされていて、できるかぎり一人一人丁寧に向き合って困りごとを解決していきたい、サポートしていきたいという考えがとても素敵で、自分自身地域の課題解決に携わる上で見習っていきたいと感じました。(足元にも及ばないですが...)
お二人含め、社会福祉協議会があるから東神楽町の方も安心して過ごせているのだと、改めて福祉の大切さを感じさせてもらったインタビューでした。これまで関係を築いて地域の方に寄り添ってきた千葉さんと、今年から社会福祉に携わっている岡本さんの若い世代の視点を東神楽町の福祉に取り入れて行けたら全世代が心地よい町を作っていけるだろうと思います!