「ライフスタイルを大事に」を旗印に、農業に革新をもたらすサーファーマー。

高知県いの町

かりや まさゆき

刈谷 真幸

根菜農家3代目。2012年有機JAS認定取得。農家の枠を超え、イベント出店や自家栽培のしょうが粉を浅草の職人とコラボレーションしたオリジナル和菓子、ジンジャーパウダー、ドライジンジャーなどの加工品も手掛ける。研修生の受け入れにも積極的に取り組んでいる。 https://www.kariya716.com/

一どんな活動をされていますか?

代々続く、生姜農家をやっています。ただ単に、農家をやるというわけではなく、ライフスタイルにこだわっています。今、力をいれているのは「サーフィン」と「農業」の融合である「サーファーマー」活動です。

徐々に「サーファーマー」を増やすことができてきており、各地でイベントをひらいたりもしています。また、Iターン者の受け入れもしています。いの町を知ってもらい、農業を一緒にやってもらっています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

「サーファーマー」に関してはまだまだ浸透がされていません。もっともっと広めるためにアイデアを考えているのですが、それを形作っていく事が非常に困難に感じています。

行政とカスタマーをつなぐ中間組織的な存在があるといいなと感じています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

ITを活用することで刈谷農園の刈谷はこんな面白いことをやっている、ということが広められ、さらにいの町の認知度も高めることができると思います。

それが、いの町の農業が更に発展することに繋がると考えています。

一今後の目標はなんですか?

いろいろな事をやっていきたいです。新しい販路(例えば大量販売のためのルートづくり)の確保や、いの町に人を連れてくる仕組み作り、農業アミューズパークなんかを作るのもいいかな。

それらをやって、自分がやっている農業を儲かる職業にしたいです。

ただ儲けるために仕事だけをやるのではなく、ライフスタイルを主体として考えながら仕事をし儲けていくスタイルを確立したいと考えています。

編集後記

まず感じたのは、シンプルにカッコいい生き方をされているなという点。そして、刈谷さんは農家でありながら、素晴らしくセンスのいいビジネスマンでありイノベーターだという事です。自身のやりたい「ライフスタイル(サーフィン)」と「農業」をいかに融合できるか、自身で路を切り拓く為には何をどうすればいいか、をしっかりとビジネスに結び付けながら実施されていました。
また、とても驚いたところはその発想・着眼点でした。農業を起点にはしていますが、農業の枠に収まっていない発想で新しいビジネスを生みだそうとされていました。この行動がまわりを巻き込み、徐々に大きな力となっており、イノベーションを完遂する力を手に入れられています。今後の刈谷さんのイノベーションがどういう形となっていくのか、非常に楽しみです。

-コーディネーター紹介-

ID 高知県

おおうえ ゆうき

大上 有紀

同志社大学卒業後、しばらく音楽活動を続け、一身上の都合により2005年に株式会社VSN入社。ITエンジニアを約11年続けたのち、社内にはいりエンジニアの管理・支援を行う事となる。
現在は40歳を超え、健康年齢を伸ばすため、肉体改造にいそしみつつ、音楽でも仕事でも何か一発どでかい事を成し遂げたいと考えている。