一どんな活動をされていますか?
観光部産協会の仕事は、観光に関わるもの、地域の産品を外に売り出す物産の仕事、地域FMの放送という、大きく3つですね。川内駅の1階の物産館を運営しています。1番売上が大きいのは物産です。特に売れているのは海産物の「きびなご」や、今の時期ならブドウ、パッションフルーツです。
私は最初、地域おこし協力隊の時に観光を担当していたので、今も観光がメインなんですけど、薩摩川内市のゆるキャラの「つん」のグッズの企画などを物販の一環としてやっています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
情報の発信が下手なことです。結局なにか企画をしたとしても、その情報をお届けするのが苦手なので集客が上手くいきません。
情報の発信ツールのメインはチラシで、あとはホームページと、SNSを少し。ちょっと予算がある企画だと、地域のフリーペーパーに載せてもらったり、メディアに名前を載せたりしています。
観光客のリピート率なんかのデータも、きちんとまだ取れてなくて。データ収集、分析、活用が弱いですね。日本版BMOの認可を受けたことで、データを取るように打診されているので、いろいろデータをかき集めているところなんですけど、母数も少ないし、まだアンケートをとる段取りが整っていないです。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
いっぱいあると思うんです。WIFIや光が通ってないとかあるので。例えば、交通を検索するとしても、都会だとだいたい網羅されている。ここだとローカルバスが出てこないので、本当はバスで行けるのに自動車の経路しか出てこなくて、行けないと思われちゃうのも問題です。
地域の人はそこまで情報発信をしないので、あまり使わないでしょうけど、食べログとかの情報がないから、口コミとかを簡単に集められるツールがあるとちょっと便利かな。こっちだとだいたい人づてですもんね。
一今後の目標はなんですか?
直近は「つん」がゆるキャラグランプリで1位をとることですね。今年は全国のゆるキャラ、ご当地キャライベントにいっぱい出ます。去年も出てみて、全国にファンが広がって薩摩川内市を知ってもらえて、つんのファンが、「納税したよ」とか、「鹿児島物産展で○○買ったよ」とか、そういう効果がけっこうあったので、1位になったらより効果があるなって。まず1位を目指してます。
編集後記
海と山、豊かな自然と共にある薩摩川内市。鹿児島市内からは車で1時間ほどのとこにあります。そんな薩摩川内市の魅力を全国の人に知ってもらいたいと、発信しようとしている中心にいるのが、今回取材した宇田川様です。宇田川様なんと東京出身で、薩摩川内市には何か縁があった訳ではないとのことで驚きました。取材を通じて、市外の方がここまで本気になっているのを見て、より薩摩川内市を知り、深く関わってみたいと感じました。