一どんな活動をされていますか?
イベントプランナーとして、地域のママたち向けにケータリングや麹を使ったワークショップなどを企画・開催しておりました。現在は活動を休止し、実家である食事処「宴処あずま」の経営に携わっています。
鉾田市で生まれ育ち、大洗の高校へ進学、そこではマーチングバンドで日本一を獲ることが出来ました。これは今でも私の大きな自慢の一つとなっています。高校卒業後は、家業を継ぐことを意識し調理師専門学校へ進みました。その後1年間ワーキングホリデーでオーストラリアに留学、オーペアとして語学を学びながら様々な貴重な体験をすることが出来ました。
帰国後は鉾田市に戻り、結婚、出産を経て、子育てを始めたのですが、鉾田では育児の悩みを相談する相手や場所がありませんでした。そこで、ないのであれば作ってしまおうとSNSを活用して、赤ちゃん連れのママ向けのイベントを企画することにし、これがイベントプランナーとして活動するキッカケとなりました。
一今やっていることについての課題はなんですか?
ワークショップも、はじめは鉾田向けに発信しておりましたが、鉾田ではなく市外の鹿嶋市などから参加してくれるママの方が多かったです。鉾田ではSNSをやっている人が少なく、情報発信について保守的だと感じています。
また、イベントプランナーを継続していくためにビジネス化も考え、ひたちなか市の起業家に相談したこともありましたが、ビジネス化までは届かず、結果、現在は活動を休止することとなってしまいました。鉾田では新しいことを始めるときに相談できる人や場所、一緒に活動出来る人が必要だと感じました。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
鉾田市内の中学校、または鉾田一高や鉾田二高などの出身でないと、鉾田で人とのネットワークが築きにくいと感じています。地元の繋がりを持っている人、そうでない人たちを繋げるネットワークができていけば、間違いなく鉾田は変わっていくと思います。
最近、インスタグラムなどを通じて、地元の人も知らないような鉾田の魅力を発信している写真家がいて、これはITを活用したからこそできていることだと思います。
一今後の目標はなんですか?
私自身、思い返すと家業を継ぐなど親に人生のレールを引かれてしまい、納得がいかない等と思った時期もありました。
なので、ワークショップや学生時代のワーキングホリデーなど、様々な人と出会い、様々な経験をすることの素晴らしさを自分の子どもには伝えていきたいと考えています。成人した自分の子どもが都会や海外に行くことは少しも寂しくありません、視野を広げ素晴らしい人生を歩んでいってほしいと考えています。
編集後記
加藤さんはイベントプランナーとして、地域の女性たちを応援をはじめ、たくさんの“楽しい”や“ワクワク”を発信してきました。パワーがあり、キラキラ輝く加藤さん。一方で、一人での活動に疲れや限界を感じ、活動をお休みしている現状に寂しさを感じているようでした。
地域を繋げる第2、第3の加藤さんが鉾田で現れた際には、加藤さんと一緒により大きなネットワークに広げていって欲しいと思います。