一どんな活動をしていますか?
ALT(外国語指導助手)や技能実習であわら市に来た外国人の方々と交流を持つ場づくりをしています。あるきっかけで、あわら市で働く外国人の方と話したんですが驚いたのが日本語が通じない方が多くいらっしゃるということ。
職場で黙々と作業をして家に帰るというルーティンで、中には10年住んでいても日本語を話せない方がいることを知りました。私がオーストラリアに留学していた時は外国人の私を地域全体が受け入れてくれて、色んなチャレンジが出来たので非常に恵まれていたと感じます。
もっと日本で働く外国人の方々が、自分の経験を活かして地域に貢献ができる機会があれば良いなと思っていた時に、新聞で地元の小学生に英語を教えている方を見つけました。今ではその方と一緒にあわら市に住む外国人の方へ様々な異文化交流のイベントや日本語教室を行えるよう計画しています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
新型コロナウイルスの影響で、計画していた日本語教室が行えていないことですかね。オンラインで配信をすることなども考えたんですが、そもそも今外国人の皆様がどんなレベルでどんなシチュエーションの日本語を学びたいかニーズが全く分かりませんでした。
最近はコロナに配慮しながら、地域の公民館とタイアップ企画を実施するなどして、少しずつ市民と外国人を交えた交流の場をつくっています。そこで外国人の方々の状況を伺いながら今後のことを考えています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
まずはあわら市で働く外国人の方との接点を増やすことに努めたいですね。そこで外国人の方々の状況を伺うことを続けていきながら、独自のイベント開催もやっていきたいです。また、他の市には同じような活動をしている方がいて、今交流もしています。国際フェスもあるのでそういった場に行って輪を広げてから具体的な活動をすべきと考えています。
一今後の目標を教えてください
サロンやホールなど、外国人の方が地域の方を含め、様々な方と交流ができる場所を作りたいと思います。人との交流ってすごく思い出に残ると思うんです。以前観光でグアムに行ったとき、現地の方々と友達になったことがあってまた行きたいなと思いました。他の国に行ってもそんな出会いは滅多にないじゃないですか。スポットや食以上に人との繋がりってその地での思い出になるなと実感したので、そんな場を作りたいんです。
理想は、地域の方々が国籍を超えてお互いの文化に興味を持ち、尊重し合えて異文化理解が自然に行えると素敵だなと思います。
編集後記
西山さんのお話を伺って、その行動力に大変驚きました。お母さんがあわら市で挑戦していることを見ている西山さんのお子さんは、きっとあわら市への愛着がより深まり、次世代のあわら市のキーマンになるのだろうなと感じました。