あわら市で新しい価値を創りたい!

福井県あわら市

さかい としお

酒井 敏雄

旭化成のグループ会社の取締役を経て、福井県に戻り細呂木地区活性化のために「細呂木地区創成会」を含め幾つもの組織を立ち上げ、あわら市全体の発展のために活動しています。企業取締役の経験から新しい価値を創っていくことと、実利を生み出すことは多くの実績があるため、一目置かれた存在です。

一どんな活動をしていますか?

細呂木地区創成会事務局として、細呂木地区の活性化に関する事業をしており「えきまえカフェ」を運営しています。ここではボランティアで運営者を募り、カフェ、売店、図書館、ギャラリー、展示会などを運営しています。また、「資源」を「資本」に変えていくことを考えて実行しており、竹やぶの「竹」を「門松」に、「外来種の花」から「草木染」に変化させたりもしています。

大手企業を退職後にあわら市へ戻り、あわら市全体の発展に寄与したいとの想いで、新しい価値を創るための事業を推進してきました。それを一緒に手掛ける、後継者の育成もしています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

集まる場所が必要であり、集めるための情報発信が必要です。人をどうやって集められるか、連れて来れるかが課題であり、TVやメディアに露出する必要があると思っています。観光促進のためには、情報発信が必要だと思っていますが、ボランティアで活動している人は年齢が高く、情報発信のスキルが弱いと思います。ITスキルやシステムで情報発信ができる人がいれば良いと思っています。また細呂木地区の活動のかたわらでITエンジニアとして活動できる人がいるとなお促進できるのではないかと思っています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

ITを使って情報発信することで、細呂木地区創成会で実施していることや、楽しいことの発信ができます。来てもらわないことには始まらないため、情報発信を行い、近隣の方や観光客を集めたいと思っています。また、ちょっとしたシステムなどの開発が進めば、仕組みづくりが進み観光促進が図れると思います。「じゃらん」のようなシステムやHPなどすぐにできれば情報発信ができます。

一今後の目標を教えてください

細呂木地区創成会としては、地元に還元できる「実利」が欲しいです。それが、活動を拡大し持続する資金源となるからです。また、後輩たちには利益のためだけに実施するのではなく、何が楽しいのかを伝えながら、自ら運営できるよう任せていきたいと思っています。そして、北陸新幹線開通した時にはもっと観光客がきて、えきまえカフェに集まれるようにしたいですね。

編集後記

本当にパワフルな方であり、あわら市のことを考えて行動されています。「実利」が欲しいとの想いの根本としては、取り組んでいる方、触れ合った方皆が、少しでも楽しくなければ意味がないということに本当に感化されました。

-コーディネーター紹介-

ID 栃木県矢板市

いよく つよし

伊能 剛志

メーカーで電気系エンジニアから始まり、2003年VSNに入社。エンジニア、教育、営業の経験から、組織作りと価値創造に取り組むためマネジメント領域に転身。今はこれからの進化・変化に必要なIT活用とビジネス要素をもって市場価値向上を図りたいことと、実施に製品を活用する方とのコミュニケーションを図ることにより、さらに技術発展につながると思い地方創生に参画した。