一どんな活動をしていますか?
埼玉県出身で高校時代からサーフィンをしていました。サーフィンをするのに鉾田市に来ることが多くなり、偶然その時に親も別荘を探しており、たまたまチラシで鉾田の物件を見つけて、親と一緒にサーフィンをしながら物件を見に来ることが多くなりました。
その時に知り合った大工の親方の下で13年間修業した後に独立し、現在に至っています。
外から来たので、最初は地域コミュニティに参加するのが難しかったです。しかし、友達などから、お仕事の依頼をしていただけるようになり、少しずつ施工事例が増えていき、受注も増えてきています。
私はサーファーズハウスのようなコンセプトのある家を作るのが得意です。『HANG TEN』というサーフィンの技があります。サーフボードの先端に足の指を掴んで乗る技ですが、その技のようにずっと第一線で活躍をしていけるように、いつか会社にした際にはその名前を付けたいと考えています。最近は、忙しくなってきてサーフィンができていないですが(笑)。
一今やっていることについての課題はなんですか?
親方には大工にしかわからないような図面の書き方を教えてもらいましたが、独立してからCADを活用しようと考えて使い始めています。ただ、使い方が難しいです。今後はCADも使える大工を育てていく必要はあるとか考えています。パソコンやVRを活用して施主との打ち合わせなども、今後は行っていかないといけなくなると思います。しかし、直接見てもらった時の驚きや楽しみもあるので、変わらないといけないことと、変わらないほうが良いところのバランスは大事だと思います。
今後、自分が現場で作業しなくなることも考えるとパソコンの活用は必要になってくるとは思っています。
また、周りには使われてない別荘や廃校も多くあり、危ない場所になっていますのでその利活用ができればと思います。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
大工を教えていくうえでCADなどのパソコンの活用を行うことで、育成も容易になる部分はあると思います。
鉾田市には海も湖もあり、環境としてはアクティビティがこの地域で完結できると思います。
それに別荘を活用するなどしてキャンプとなれば、近所の飲食店からデリバリーサービスなどをしてもらうなど、家族で特別な時間を楽しめる場所になるのではないでしょうか?実際に、別荘の活用についてお話することもあります。
また、コロナ禍においてはテレワークも進んでいますので、鉾田市でテレワークして週に1回都内勤務するなどワークライフバランスを考えるきっかけになればと思います。
一今後の目標を教えてください
鉾田市で育った方が、鉾田市に戻ってきたいと思ってもらえる環境をつくっていきたいです。
そのためには、鉾田市に就職の選択肢があることが大事だと思います。
東京で仕事を学んだ優秀な方が、鉾田市に戻ってきてチャレンジできる環境を作っていければと思います。
編集後記
サーフィンを通じて鉾田市とつながりを持ち、鉾田市に移住された冨澤さん。
外部の視点から地域の課題や、これからの鉾田市について強い思いをもたれていることを感じました。
チャレンジできる鉾田市になるように、これからのご活躍に期待しております。