在宅勤務で仕事と育児の両立

茨城県鉾田市

うすい たえこ

薄井 妙子

結婚して鉾田市に移り住み、二つの仕事を在宅勤務しながら子育てもこなすワーキングマザー。

一どんな活動をしていますか?

子育てをしながら在宅で2つの仕事を掛け持ちしています。1つは、新電力の事務の仕事をしています。以前、大手電力会社の事務をやっていたことがあったことから夫の繋がりで紹介頂き、「やってみればなんでもできる」というスタンスで始めました。

水戸に会社があるのですが、私は在宅勤務で仕事をしています。普段は新電力のシステムを使っていて、今のポジションは私1人で担っているので、忙しい時は大変です。ですので最近、前職の時の仲間も誘っています。以前は片道1時間かけて会社に通っていましたが、3人目の出産を機に職場復帰をしないで今の働き方にしました。コロナ前から在宅勤務をしていたので、コロナで在宅勤務が広がった時でも混乱なく対応できたのは良かったなと思います。

2つ目はフリーランスのライターもやっています。「大人の女子校」というオンラインサロンに入っていて、そこには私のようにフリーランスで働いている方々がいらっしゃいます。そこで新しい仕事を獲得したりしています。また仕事をしていく上で分からないことがあったときはオンラインサロンで質問したりもできるので、コミュニケーションを取りながら働きやすい環境だと思います。

在宅勤務を始めてから日中は子どもの対応もできるようになりました。そして、もし昼間に仕事ができなくでも朝や夜中に自分のペースで仕事ができるので育児との両立がしやすいです。何時間働く、というよりは成果で仕事をしています。ただ、どうしても人との関わりが減ってしまうので、時には友人とランチに行ったりしています。在宅勤務では時間も自由に使えるので。

育児は「遊びながら学ぶ」というのを実践しています。

鉾田市には結婚を機に移住しました。自然が多く食べ物がおいしいと思う反面、スーパーやコンビニが遠い、街灯が少ないと感じることもあります。公園は少ないので30分くらいかかります。でも、どの家も庭が広いので庭で遊んだりすることが多いですから、子育てに不便さを感じることはそれ程ないですね。
また、鉾田市は郷土愛が強い人が多いですね。独自の風習もあって、最初は地域に入り込むのに壁を感じましたが、今は慣れてとても住み心地が良いです。

一今やっていることの課題は何ですか?

Wi-Fi環境が整わないことです。夏くらいに強いものを入れたけど、ある1点だけ、のようにピンスポットになってしまいます。地域全体でWi-Fi環境を安定させたいですね。

他には、在宅勤務をしていて文章だけでは認識がずれてしまっていたり、コミュニケーションで少し困ることがあります。役割分担などの意思疎通がうまくいかなくて打ち合わせが雑談で終わってしまったりしたこともありました。Zoom飲み会などもやりましたが、話がだらだらとしてしまったなあと思いました。どんどん人が減っていって最後はサシ飲みになったりしました(笑)

あとは、2つの仕事のバランスを取ることですかね。オンラインサロンの方は事業主から急な案件が入ると忙しくなります。そういう時に新電力の仕事とのコントロールが大変です。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

鉾田市で在宅ワークが広がって鉾田で仕事ができる人が多くなるのではないでしょうか。副業でオンライン業務をしている人は周りにもいますが、本業で完全オンラインの人は聞いたことがないです。

また春の緊急事態宣言の際は、オンラインの環境がない生徒さんもいて、学校の授業がオンライン化されませんでした。Wi-Fi環境が地域全体で整い、在宅勤務の理解も広まれば、学校や仕事のオンライン化も進みやすくなると思います。

一今後の目標を教えてください

地域と何かやっていけたらと思います。鉾田市は発信力が弱いと思うんですよね。例えば自分もふるさと納税をやっているんですけど、鉾田のふるさと納税が何を出しているのか聞いたことがないんですよね。

鉾田市では美味しい野菜をたくさん作っていたり、表に出すことがいっぱいあるはずなのに保守的なのが勿体ないと思います。私の周りには発信できる人がたくさんいるので、そのような方々と一緒に、鉾田のモノを売るのではなく、希少価値を高めていけるように発信の方法を考えていきたいと思っています。

編集後記

バリバリ働くワーキングマザーですが雰囲気が柔らかくてお話ししやすい方でした。またSNS上では鉾田市関連の投稿には薄井さんが全く関係ないものにも薄井さんがタグ付けされているというお話もお聞きし、「薄井さんブランド」が出来上がっていると思いました。
オンラインの繋がりやご友人など、人との繋がりを大切にされている方という印象を持ちました。

-コーディネーター紹介-

ID 兵庫県洲本市・茨城県鉾田市

さかもと しおり

阪本 志織

2016年 新卒で地方銀行に入行 法人融資渉外を務める
2019年 株式会社VSNに入社 未来創造グループ唯一の営業として新商材の販路開拓を担う