一どんな活動をされていますか?
現在は片岡3区の区長をしています。片岡3区には185世帯、400名ほどの人が住んでいます。
区長以外にも社会福祉関連の役員や、矢板市空家等審議会の会長などもしています。それ以外も活動はしていますが、コロナ過で動けていないことが現状です。
元々は市役所の職員をしていて、地元のゆるキャラである「ともなりくん」を広める広報活動をしていました。ゆるキャラグランプリでは2000近いエントリーがある中で、42位にまで押し上げることが出来ました。
矢板市の自転車ロードレース誘致にも尽力しました。
市役所を退職するときは、「ともなりくんと自転車による街づくりは継続してください」とお願いして、プロジェクトチームを作ってもらいました。
一今やっていることについての課題はなんですか?
隣近所との付き合いが希薄になって、地域内の交流がなくなってしまったことが課題です。地域内で集まることによる交流を深めていくことが出来ていません。
私はイベントが好きなんですが、コロナ過でイベントを開催することが出来ないことも課題ですね。
私自身はLINEではメッセージや写真のやり取りはしていますが、私より上の世代の方々はデジタルを使った連絡や通信が出来ないことが実情で、そこにハードルを感じています。
デジタルに関しては、矢板市には企業で技術者として働いていた方が沢山います。その方々が発掘出来ていないことも課題ですね。
片岡地区にはコリーナ矢板という場所があって、そこには実績、才能、アイデアを持った方が沢山住んでおられます。そこに住まれている方を地域を盛り上げる舞台に引っ張りだせてないことも課題だと思っています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
集まること自体は目的ではなく、手段だと思っていますので、何か目標を作って、そこに向けて集まることが必要だと思います。
過去には片岡地区でイルミネーション点灯式にテレビ中継も入ったりしていたので、テレビや下野新聞、SNSなどメディアの力も使い、イベントを立ち上げるだけでなく、広めることで地域が活性化していくのだと思います。
ITに関しては、矢板には確かな技術を持った人が沢山いると思っています。その方々を発掘することで便利になることは多いと思います。
一例ですが、以前の区長さんが会計を担当していた時に会計入力をノートへの記録からパソコンで入力できる会計ソフトへ作り替えてくれました。その会計ソフトを代々引き継いでいます。今の会計担当さんは、現職時代に培った技術を使い、会計ソフトを更に進化させています。
一今後の目標はなんですか?
子供が何処の子供かわからない地域にしたくないんです。
以前は子供会、育成会のような組織がありましたが、現在では休眠状態になっています。本来、子供会、育成会で実施していたイベントに関しては、今後は区で担っていくことで地域全体で子供を育てていきたいです。
矢板市の職員としては、合併した泉・矢板・片岡の3地区を均等に盛り上げていましたが、退職した今では自分の生まれ育った片岡地区に全身全霊を傾けて、矢板市を片岡から引っ張っていこうと思っています。
地域活動を活性化していきたいです。そのためには自治体やコミュニティの役員は、どんどん交代して新陳代謝を高めた方が良いと思っています。実際、私も役員は「4年しかやらない」と宣言していますからね。
編集後記
イベント好き、楽しいことが好きで、自身が動くことで周りを動かし、巻き込んでイベントを開催していく、とてもバイタリティに溢れた方という印象です。
ともなりくんを背負い、プライベートでの旅行でも広報活動をしたり、矢板市で大きな盛り上がりを見せている自転車ロードレース、その火付け役が江面さんだったとは。
私たちの活動を続けていくうえで、相互連携をしつつ、今まであまり踏み込めていなかった片岡地区について、もっといろいろ教えていただきたいなと感じました。