地域に根ざした「あたごプラザ協議会」

大阪府阪南市

えのもと たけひこ

榎本 武彦

サラリーマン時代を経て、退職後はあたごプラザ協議会の立ち上げをけん引してきた諸先輩のあとを引き継ぎ舞校区のまちのために尽力されています。 巣立ったお子さんがまた地元にもどって住みたいと思える魅力あるまちづくりを目指されています。

一どんな活動をされていますか?

少子化の影響による幼稚園施設の統合により平成13年に廃園となったあたご幼稚園の跡地利用を検討するあたごプラザ協議会を立ち上げ、自治会をはじめ多くのボランティアの皆さんと協力して公設民営型の施設運営をしています。

幼児から高齢者まで全世代の方々が気軽に利用できる施設として、あたごプラザの貸館や運営をはじめ地域福祉の増進や生涯学習の推進に取り組んでいて、例えば学童のお母さんの声をもとに学童の下校後の居場所を提供する取り組みを始めました。

また、ちょうどあたごプラザ協議会の活動が20年を迎えるにあたって「舞校区ミライ会議推進委員会」を開催して、未来に向けた人づくり、まちづくりのための提言書をまとめているところです。

一今やっていることについての課題はなんですか?

昭和40年に作った組織である自治会、老人会、婦人会、子供会、福祉は縦割りで、かつ地域をよくしていこうというモチベーションも様々です。各団体の課題の受け止めを行政として一つの窓口でやってくれるか?といえばそうではありません。行政もまた縦割りなので、一つ一つの課題に対して担当でたらいまわしにされるようなことが起こります。そういった面からも一つの課題の相談に対し、行政組織で横串を通すような窓口があればもっといいまちになっていくと思っています。

これまで通りではなく「行政が変わらなければ、まちは変わらない。」と考えています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

あたごプラザのホームページを開設しようと検討していると地域の中でITが得意な方がいて、ちょうどその方に依頼したところです。こうした具合に地域の中にはいろいろな経歴や技能を持った方々がいるので、差し当たって困っていることはありませんし、その方々の居場所をつくることにもつながっていると思いますね。

自治会や福祉など数多くの組織が地域にはある。そこを単純化して集約していく必要があると考えています。そこから本当の意味においての課題を抽出し考えていきたいですね。

抽出した課題の中ではもしかしたらITを活用することによって解決が加速することがあるかもしれない。しかし、いまはその段階ではないと考えています。

一今後の目標はなんですか?

大きな構想としてはまちを良くしていくための事業費を平たく市民から集める形はどうかと考えています。「自治会によって自治会費を集める」というより、「まちの共益費」といった形で集約していけば、ひとりひとりの負担は少なくなり、まちをよくするための事業のための資金としては大きくなると考えています。
それらをもとにして地域のために今まで取り組めなかった課題解決に取り組んでいきたいと思います。

編集後記

榎本さんへのインタビューということで、あたごプラザに訪問したところ館長の角野さんをはじめ総勢4名のサラリーマンとしての諸先輩方に出迎えていただきました。
紙面の都合上、榎本さんへのインタビューとさせていただきましたが、みなさん活き活きと目が輝いてらっしゃるのがとても印象的でした。
廃園となった現在でもここを卒業した園児が大人になって懐かしく訪れるそうです。そうしたまち・地域の財産を守っているというのもあたごプラザ協議会の存在意義であり役割ではないかと感じました。

-コーディネーター紹介-

ID 大阪府阪南市

たかみ とものり

高見 知典

2019年7月にModis(旧Adecco)へ中途入社。以来、MaaSやデマンド交通を展開する企業に派遣として配属される。業務内容としては単にシステムSEとしての枠を超えており、人口減少時代を迎えるにあたり公共交通の次なる展開をはかる自治体をはじめ新たな事業を模索する企業や生き残りをかけた交通事業者の生の声に直に接し持続可能とは?自分に何ができるか?という課題に直面している。