関わる全ての人に笑顔になってもらうことが行動原理

栃木県矢板市

てづか たかこ

手塚 貴子

栃木県宇都宮市出身、在住。 現役時代は読売ベレーザ(現:日テレ・東京ヴェルディベレーザ)のストライカーとして活躍し、日本女子代表にも選ばれている。現役引退後は指導者の道に進み、女子サッカーの育成年代で尽力し、2011年にはアジアサッカー連盟からアジア最優秀女子コーチを受賞。 また、地元である栃木県宇都宮市に栃木SCレディースを創設し、将来のなでしこジャパンを目指す選手育成の道筋を作った。2023年には矢板中央高校の女子サッカー部の監督に就任予定。

一どんな活動をされていますか?

現役時代は女子サッカー選手として、日本女子代表にも選ばれた経緯があり、現在は未来のなでしこジャパンを育てる指導者の立場として日々活動しています。また、JFA(日本サッカー協会)の理事やWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)の理事などを経て、現在は栃木県サッカー協会グラスルーツ委員長として県内サッカーの普及と、女子技術委員長として女子サッカー選手の育成・強化の活動をしています。

例えば、栃木県サッカー協会グラスルーツ委員長として、「とちぎなでしこひろば」という子供から大人まで楽しめる女子サッカーのイベントを定期的に開催しています。そこでは、参加者にウォーキングフットボール(サッカー)という歩きながら行うサッカーに触れてもらい、興味を持ってもらうことで女子サッカーの普及に努めています。

また、来年4月に矢板中央高校に発足される女子サッカー部の監督を務めることになりました。きっかけとしては、以前から矢板中央高校の男子サッカー部の監督である高橋健二監督と知り合いで、元々教員免許も持っているという巡り合わせもあり、お声がかかったという経緯があります。栃木県の女子サッカーを盛り上げるには一肌脱ぐしかないと思い、監督を引き受けさせていただきました。

一今やっていることについての課題はなんですか?

やはり女子サッカーの普及が最大の課題です。なでしこジャパンの活躍のおかげで知名度は上がりましたが、女子サッカー人口は日本のサッカー人口の6%しかいないので、まだまだメジャーなスポーツとは言えません。

例えば、栃木県北部には大田原女子高校にしか女子サッカー部がなく、優秀な人材が都内や有名校(県外)に流出してしまっています。先日、栃木県で開催された国体少年女子サッカーで活躍した中学3年生の殆ども県外に進学する予定になっているのが現状です。

このままでは栃木県内の女子サッカー人口が減ってしまうので、それに歯止めをかけて、もっと県内の女子サッカーを盛り上げていきたいという思いがあります。特に矢板といえば全国高校サッカー選手権の常連校である矢板中央高校があるので、女子でもサッカーといえば矢板と呼ばれるようになりたいですね。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

課題を乗り越えるためには、女子サッカーに関わる人達は元より地域の方々と一緒になって普及活動をしていくことが重要だと考えています。特に子供たちの考え方は柔軟ですし、SNSを使った情報発信、オンデマンドでの動画配信などITの活用については若い人たちだからこその発想で盛り上げていってもらえるのが理想ですね。私自身とてもITに疎いので助けてもらえると助かります(笑)

その先には、女子サッカーだけでなく、若者から高齢者までウォーキングフットボールなどで健康的に体を動かすことで健康寿命も延びて、矢板市が健康でいきいきとした市民の笑顔であふれる街になってくれることが理想です。まずは是非一度ウォーキングフットボールに参加してみてください♪

一今後の目標はなんですか?

高校サッカーは3年間しかないうえに、皆それぞれ目標が違う。サッカーだけが人生のすべてじゃないので、サッカー以外のことにも触れてほしいと思っています。例えば、地域の方々(農家や起業家)との触れ合いや社会貢献活動(ボランティア)を通じて、人生を豊かにしてほしいなと。

私自身、趣味で陶芸をやっています。前々からやってみたいと思っていたのですが、近所に陶芸教室があることを知って、思い切ってチャレンジしてみたらどハマりして、今では販売したり、友達にプレゼントしたり(写真3は手塚さんが友達にプレゼントした箸置き)できるレベルにはなっているのかなと(笑)

また、ボランティア活動として、フードロスを防ぐためにフードドライブの活動をやろうとしています。矢板にあるNPO法人「風車」と協力して、そこにストックフードを預けたり、サッカーイベントとコラボして、参加者に持ち寄ってもらったりするイベントも考えています。

そういった様々な活動に触れることで、子どもたち自身が自ら自分の人生を考えて、サッカーと向き合ってくれたら、指導者として最高の幸せです。

編集後記

手塚さんとのインタビューですが、お忙しい中2時間近くお話ししていただいたのですが、自然と笑顔があふれるとても楽しくてあっという間の時間でした。
何より関わる全ての人が笑顔になってもらえることが行動原理で、生徒の人生も見据えて監督に就任されるので、私もこんな先生に出会いたかったなと思える素晴らしい人でした。
先生、矢板でサッカーがしたいです!

-コーディネーター紹介-

ID 栃木県矢板市

あきもと かずき

秋本 一樹

2005年4月に株式会社VSN(現:Modis株式会社)に新卒入社。
会社独自の現場派遣エンジニアによるコンサルティングサービス「バリューチェーン・イノベーター」の普及へ大きく寄与。そのスキルを地方の課題解決に活かしたいと考え、本活動に参画。
2021年7月から矢板市の地域活性化起業人として、矢板市のデジタル戦略策定に尽力した。
2022年12月からは矢板市のCIO補佐官としても活動開始。