一どんな活動をされていますか?
プロ目線でのゴルフ場づくりにチャレンジしています。
プロゴルファーを引退後に支配人になった為、何から始めればよいのかがわからず、お辞儀の仕方、接客の仕方などを徹底的に先輩社員に教えてもらい、前職とのギャップに悩みながらも3年間下積み生活を送っていました。その時にオーナーから「自分の思うとおりにコースを運営して行っていいんだよ」という言葉を頂き、プロの経験を活かしたゴルフ場運営に本格的に着手しました。プレイしたいゴルフ場を作ることに注力できるように運営に必要な経理には、専門家として銀行経験者を採用し、自分は、プロ目線でのコース作りに専念できる体制を組んで運営しています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
キャディさんを含む人材不足です。ゴルフ場を運営するには、多くの方の協力が必要となります。
支配人に着任当初は、コースのあちらこちらに穴が開いていましたが会員さんの協力で補修できました。コースを維持するために芝の整備、歩道の整備、カートの整備、キャディさんの確保と様々な課題があります。その中で大きな要因を占めるのがキャディさん不足です。高齢化が進む日本で、なり手が少ないのはもちろん、現在のキャディさんも年齢を重ね、引退する方も増えてきます。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
キャディという職業を確立させ、外国人の受け入れなども積極的に行い人財不足の解消をさせることができるのが良いのですが、時間がかかります。まず着手したのは、ゴルフカートをdigital(ナビゲーションシステム導入)化していく事でキャディさん不足を解消させることです。
冬場のオフシーズンを利用してHP等をリニューアルさせ、新たな取り組みとして天気予報と連動したサービス提供(雨の日クーポン発行など)、体験会等の案内などゴルフ場で行うイベントやゴルフ場の新たな使い方(合宿の受け入れ)などをお知らせし宣伝を強化していきます。
一今後の目標はなんですか?
コースとサービスを維持向上させ名声を取り戻すことです。
今年度は、利用者4万人突破見込み、設備、キャディなどを整備し運営に見合う料金設定を行う事で道北の雄と呼ばれたゴルフ場を復活させたいと考えて活動しています。その為には、ゴルフファンを増やすことが必要と考えています。一例ですが住民との関係性を強化させゴルフの魅力発信、スナッグゴルフ(子供用のパークゴルフ)、プロが教えるゴルフ教室、ゴルフ初心者でもルールを学びながら楽しめるゴルフを東神楽の若い世代に教えていき、ゴルフの楽しみを広めていきたいと考えています。
編集後記
「道北の雄と言われるゴルフ場」を目指して創意工夫を続けている姿にリスペクト。
夢を持ち、自分へのご褒美を忘れずに活動することで、困難に負けず立ち向かえる事、実践できていることを教えてもらいました。イベントが重なっている多忙な時期にも関わらず対談にも快く引き受けてもらい、対談中は終始笑顔で対応して頂き本当に楽しい時間を過ごすことができました。人生の先輩の体験談は、実践から身に着けたものであるからこそ説得感があり、自分の生き方、考え方を変えるきっかけにもなるんだと気が付いた瞬間でもありました。