子どもたちが戻ってくる楽しい東神楽町へ

北海道東神楽町

はせがわ かなこ / はせがわ まさし

長谷川 加奈子 / 長谷川 将司

長谷川 加奈子さん
旭川にて資生堂の販売・営業を担当。出産を機にご実家のある東神楽町に移住し、エステを始める。任意団体を立ち上げ、地域のイベントや子ども食堂を開催している。

長谷川 将司さん
小学2年生の頃から加奈子さんの手伝いでイベントに参加。会社員をしていたが、これまでやってきた地域のイベントに参加する時間が取れないため、去年から自営業で地域の方に関わる仕事に従事。

一どんな活動をされていますか?

自営業のエステをやりながら、ダンスの先生や、WAKU WAKUプロジェクト、子ども食堂の運営など色々なことをやっています。

旭川にいた頃は化粧品の販売・営業をやっていました。その時、東神楽町に取扱店が1店しかないことを知って、東神楽町で化粧品の物販をやってみたいと思いました。しかしドラッグストアやスーパーセンターができたことで、取扱店が増えたため、元々興味のあったエステを実施する形になりました。

それから子どもたちと関わりたいという思いで、10年前からWAKU WAKUプロジェクトを始め、4年前からごはんカンパニーもやっています。WAKU WAKUプロジェクトでは、フェスティバルなどのイベントに参加したり(ティラノサウルスになったことも!)、体験会を企画、開催しています。体験会には200人ぐらい参加してくれていて、楽しんでもらえていることがとても嬉しいです。

ごはんカンパニーでは子ども食堂を運営していて、両親が共働きの子どもたちに「みんなでご飯食べるとおいしいよ!」ということを知ってもらいたくて毎週開催しています。

自営業をやっていることで色々な声を聞けるので、「〜がやりたい」という声を聞いたら、じゃ〜やるかい!とできる範囲で少しずつ行動しています。
最終目標は、今の子どもたちが東神楽町楽しかったよねと思って、子育てするときに戻ってきたいと思える町にすることです!そのためにも子ども時代に楽しい思い出をたくさん作ってあげたいなと思っています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

任意団体の為、補助金が出ず資金運用が苦しい面があります。コロナの関係で子ども食堂へ手作りで出していたおにぎりも購入する形になってしまいました。そのためイベントでソフトクリームを売ることで資金を調達しています。社団法人にして補助金を受け取る形にしたらいいのかと色々考えますが、宝くじが当たったらもっと色々なことができるのに,,,と思うことがあります。

また、町の課題でもあるのですが人が減ってしまっていることもありますね。
私自身、今は東神楽町に住み続けたいと思っていますが、人が減ってしまうとお店も無くなってしまい、住み続けるのは難しくなってしまうと思います。なので今後を考えると若い人がもっともっと増えてくるといいなと思っています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

住民の声を集め、東神楽町に道の駅のようなものを作り、地元の名産品を販売できる場所を作りたいです。

周りの人から定年後、道の駅巡りをするという話を聞いたりするので、道の駅や空の駅などが実現した未来には、子どもからお年寄りまでが楽しめる場になったり、東神楽町の魅力を知ってもらう機会を作れると思います。今はできる分だけと思い、交流館に東神楽町のマスコットキャラクターであるかぐらっき〜のガチャガチャやパンフレットを置かせてもらっています。

また町全体で、もっと混ざり合って色々できたらなと思います。この前、ズンバ(コロンビア発祥のラテン系ダンス)のイベントに参加した時に全然知らない人と出会って、やっぱり1万人って多いな〜、まだまだだな〜と感じました。
なので熱量ある方と繋がって、一緒に何かできるともっと東神楽町を盛り上げていけるのではないかなと思っています!

一今後の目標はなんですか?

(加奈子さん)
最終的な目標は、東神楽町の子どもたちが20〜30代になった時に戻ってこれる町にしたいです。そのために、やりたいことはたくさんあるのです!たとえば「いきいき長屋を作りたい」と思っています!高齢で単身になってしまうと雪かきが大変だったりするので、共有の畑を作ったりして、東神楽町に住み続けたいと思っている人が、年金で安心して過ごせるような場所を作りたいと思っています。

それから息子には”町議員”になってほしい!と思っています。子ども時代に遊べる場所がなかったという思いも持っているし、場所づくり・仕組みづくりなど、若者の視点を取り入れ、何かやってくれるのでは!と思いますね。

(将司さん)
元々会社員でしたが、仕事で町のイベントに参加できない日々が続いてしまったときに何のために仕事をしているのかなと思ってしまいました。なので今は、自営業を通じて地域の人と関わりを広げています。東神楽町を「助け合える町」にしたいと思っているので、少しずつ、できる範囲で辛いとか助けてという声に応えていきたいと思っています。

編集後記

できるところからまず初めてみる行動力にとても素敵なエネルギーを感じました。
お話を聞いて長谷川さん親子の行動力が周囲の人にいい循環を作っている様子が想像できました!周囲の人のため、子どもたちのため、東神楽町のため一生懸命に行動している姿があるからこそ、周りの人も長谷川さん親子に相談したり、活動を手伝ってくれたりしているのだろうと思います。

今でも町のために様々な行動をされていると感じましたが、まだまだやりたいことがたくさんあるというお話を伺って、もしお二人がやりたいことを全て出来たら東神楽町はどんなに魅力的な町になるのだろうとワクワクしたので、少しでもお手伝いできたらと思います。

-コーディネーター紹介-

ID 北海道東神楽町

いけだ みづき

池田 みづ希

新潟生まれ、千葉育ち
大学卒業後、IT未経験で Modis(旧VSN) に入社。
スマホアプリやPC向けアプリの開発に携わっています。簡易的な設計や実装、評価などを担当し、エンジニアとして日々勉強中。2022年から地方の課題解決PJに参画し、地域の方がより楽しく、快適に過ごせるように社会課題解決活動に取り組んでいます。