遠方だけではなく、地元民がこよなく愛するホテル

北海道東神楽町

うらの ゆきや

浦野 友紀也

森のゆ 花神楽 支配人
東川町在住。5年前より森のゆ 花神楽の支配人に就任。 以前は系列のホテルにて、営業職に従事。コミュニケーションスキルや対話を活かし、従業員・地元住民から愛されるホテル経営を営まれている。 お客様からの“ありがとう”の言葉が何よりのやり甲斐となっており、コロナ禍で厳しいサービス業界においても 日々新しいプランや、リピーター獲得に向け活動中。

一どんな活動をされていますか?

以前は、親会社が運営する別のホテルで営業職として勤めていました。5年前から森のゆ 花神楽の支配人に就任しました。前支配人の頃から地域に密着した経営がされており、自身もそのマインドを受け継ぎ、何度も足を運んでもらえるようなホテル経営を行っています。

昨今のコロナウィルスの影響で、以前のままだとお客様が来ない状況になっています。まずは施設を知ってもらうためのホテルを利用することに対する敷居を下げることを考え、日帰り宴会を強化することを行いました。また、ご家族でもっと利用いただくため、「お祝い泊」という新たなプランを作りました。このプランを作ってから、米寿のお祝いなどにもご利用いただけています。この厳しい状況下でもホテルを利用してもらい、お客様に楽しんでもらうための施策を日々考えております。

一今やっていることについての課題はなんですか?

上記のような施策は打ち出しているものの、コロナ前に比べて売り上げが落ちてしまっています。地域の方・周辺地域の方に多く利用いただいている反面、遠方の方の利用者数についてはまだ十分とは言えない状況です。もっとたくさんの方に東神楽町の魅力を知っていただき様々な方に訪れていただきたいです。

施設の点で言うと、イベントスペースなどはホテル内にあるが、そちらを活用しきれていないです。イベントスペースを活用することで、新たな利用者や宿泊客を取り込めたらよいなと思います。IT化という点では、コロナ禍で様々な補助金を活用できることが便利な反面、行政への申請が煩雑な点、判子を1つ貰うのに町役場に出向かないといけない点など面倒な部分もあります。

また、お客様からは空港までの送迎バスがあれば便利という声を頂くのですが、そういった施策を行うと地元のタクシー会社の仕事を奪ってしまうことになります。地域と共存ということを考えると安易に送迎を行えないなと感じています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

SNSやインターネットを活用することで、より多くの方が花神楽を知ってもらえるはず。ホテルにはお土産コーナーもあり、そちらに地産地消の商品を置いており、もっと種類を増やしてみたり、PRを行ったりすることで地元の魅力を伝える一環になればと思います。若い世代にも刺さるような、お洒落な施策を考えることで、今よりももっと20代~40代のお客様も増やしていきたいです。

イベントスペースを住民の方や団体に貸し出し、活用いただくことで地域の活性化やホテルの利用にも繋がると考えています。現状、イベント活用されてはいないが、イベントスペースの貸し出しなどは行うことが出来るので、地域と協力できるとこがあれば何でもしたいと思っています。また、ITを活用して、電子押印など申請に関する部分をデジタル化することで役場に行くこともなく、時間の有効活用が出来ると思っています。

一今後の目標はなんですか?

花神楽をはじめ、東神楽町には多くの資源がある。地元の方にはだいぶ認知されているが、遠方の方にはその魅力がまだ十分伝えられていないと思っています。多くの資源を活かす為にも、地域の方と協力してイベントを行ったり、お土産スペースを活用し特産品を販売したりと、魅力ある活動を発信していきたいです。

地域の方、周辺地域の方を中心に多くのお客様に足を運んでいただいている。今後はそれ以外の人にも東神楽町の魅力を知ってもらい、花神楽に訪れていただきたいです。その為にも、コテージの設備を整え宿泊しながら仕事をする場所としてホテルを活用いただく、若い世代が花神楽を訪れたいと思えるような魅力あるプランを考えるなど、整備していけたらと思っています。

編集後記

以前は営業をされていたということもあり、とてもお話が上手く笑顔が絶えないインタビューでした。ホテルバスの送迎や、雑務も対応されているというエピソードを聞いて、従業員から慕われていると感じました。
また、ホテルの売り上げだけを考えるのではなく、地域企業との共存や、一緒に街を繁栄させていくことを考えられており、視座も高く人格者なのだなと感じることが出来ました。コロナ禍を言い訳にすることなく、今出来ることや、時代のニーズに合わせた施策を考えており、今後もたくさんのお客様が利用、リピートしたくなるホテルであり続けるのだろうと思っております。

-コーディネーター紹介-

ID 福井県あわら市、北海道東神楽町

こたか のりまさ

小高 範将

神奈川生まれ、神奈川育ち
2019年VSN(現:Modis)入社。入社後は某通信会社に就業し、フロントSEとして従事。
対話を重視し、お客様に沿った提案を心掛けてきた。
2021年の11月からは、PMOという立場でプロジェクトの進捗管理や各ステークホルダーとの調整を行いプロジェクト推進を行う。
プライベートでは一児の父として、大好きな妻・3歳になる愛娘といろんな場所に遊びに行くのが日課となっている。
2022年1月より、地方創生VIに参画。