一どんな活動をしていますか?
通常の司書業務の他に、子ども司書講座、手づくり絵本コンクール、小学校へのキャラバンカー出張、地域各所に置かれたもったいない文庫の管理など、皆さんがイメージする受付カウンター業務よりもかなり幅広く活動しています。一年を通して色々な企画の運営を行っていますね。どのイベントも図書館のスタッフ主導で企画をしているので(企画から運営、各所への手配などまで)、とにかくなんでもやります。(笑)
一お仕事の中で一番大切にしていることはなんですか?
やっぱり一番は利用者とのコミュニケーションですね。
それから、これは初めて他の人に見せるんですが…。
(菊池さん、デスクから一枚の紙を持ってくる)
机の下にいつも挟んでいるんですが、高校の時にお世話になった司書の恩師に、私が司書になったことを報告した際にいただいた言葉の四箇条です。
〈下記、菊池さんのメモより一部を引用〉
① 研修や興味のあるものに対して、積極的に参加し、自己研さんを怠らないこと。
② 疑問が出てきたり、悩んだりしたときは、人に聞くだけでなく、必ず原点(資料)に戻ること。
③ 趣味や自分の好きな資料だけでなく、仕事についての資料も読むこと。
④ 地域の人たちに信頼される司書となるため、人格的にも、仕事の内容も、丁寧であること。
⑤ 体に気をつけて、自分自身も大切にすること。
一番最後の5番目は、私が自分で付け足した言葉です。仕事するときはこの言葉を思い出しています。
一図書館の好きなところ、おすすめポイントを教えてください
カウンターはその図書館の色が出ると言われています。矢祭の図書館カウンターは、赤ちゃんコーナーを始めとして、館内全体が見通せることがいいなと思います。
イベント面だと、柳田邦男先生やあべ弘士先生にお世話になっている絵本コンクールは続けていきたいなと思いますし、矢祭が発祥の子ども司書講座もさまざまな地域で広がっていますが、参加した子どもたちが「矢祭の子ども司書なんだ」と誇りを持てるように地道に続けていけたらと考えています。
今回から初めて、子ども司書講座でクイズ形式やレファレンス*の学習を取り入れたりして、コミュニケーションを通して子どもたちと近い距離で到達度を確認する機会を設けるなど、工夫を重ねて運営しています。
*レファレンスとは…資料や情報を求めている人と適切な情報源を図書館員が手助けをして結びつけるサービス
(レファレンス協同データベースより引用:https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000027284)
一今後の目標を教えてください
矢祭町の読書推進リーダーからビブリオバトル福島県代表が出るといいなと思います。これから定期的に開催するイベントもあるので、そのタイミングでお互いに本を紹介する時間などを設けて、ビブリオバトルを身近に開催していきたいです。
また、読書推進リーダーさんたちが自主的に活動できるような環境づくりもしていきたいですね。最近はチームで連絡を取りやすくするために、オンラインチャットアプリなどの活用も始めています。
アピールポイント
-コーディネーター紹介-
現在図書館唯一の司書である菊池さんは、さまざまな活動の運営の手配や、取りまとめに日々追われています。そんな中でもチャットツールなどの新しいものを積極的に取り入れたり、色々な状況に常に臨機応変に対応してくれる姿勢の根幹には、利用者さんや子どもたちがもっと楽しめる場を作りたい、という強い気持ちがあると感じました。矢祭の子どもたちにもっと魅力的な町づくりを図書館から発信していく、町の未来を担うキーマンです。