一どんな活動をしていますか?
実家の「渡辺製菓」で洋菓子担当をしています。 実家はもともと、尾瀬国立公園の入り口の戸倉で「尾瀬思い出まんじゅう」っていうまんじゅう屋をやっていたんです。尾瀬の人出がピークの時代だったのもあって、売れ行きもよく、当時は家族総出でまんじゅう作りをしました。でも、バブルが終わって尾瀬のお客さんも減って、まんじゅう自体も下火になってきたんです。それでなにか違うものをって、パンを始めたんです。 今は自分が洋菓子を担当して、親がパンを担当して、一緒にお店をやっています。お袋も何十年もパン作りしてるけど 「もうこれで満足、なんていうことは絶対にない。いまだに勉強だ」って言って、いまも一緒に工夫をしながら新商品を作ったりしています。
一はじめたきっかけはなんですか?
パティシエになったきっかけは、ちょうど高校の時読んでた漫画がパティシエの話で・・主人公がすごく女の子にモテるんですよ。それで「ケーキ製造できればモテるかもしれないなぁ、あ~これいい!」って思って。うちもパン屋だしちょうどいいかな、という感じでした。それで洋菓子関係の求人を見つけて。川崎の洋菓子も作ってるパンの工場に就職をして5〜6年間働きました。でも実際はケーキ作っても全然モテなかったです(笑)。 都会で嫌だったことはあんまりないんですが、たまに片品に帰省すると、自然があって、やっぱり良かったんですよね。自分の家があるっていうこともすごく安心するというか、そういうのがあるから帰って来たのかな。 片品に帰って来て、やっぱり自分で色々しなくちゃと、必死で勉強して2年ごしでパティシエの国家資格を取りました。 地域の繋がりから、特産品の花豆を使った「花まめぱん」を作ったり、自分も飽きないように色々試行錯誤してやっています。食べ物を作ってる人はみんなそうかもしれないけど、お客さんから美味しいって言ってもらえることがやっぱり一番ですね。先日も「花まめパン買ったんですけど、すごく美味しくて。送ってもらう事ってできますか?」っていう電話が来たり、わざわざ埼玉から買いに来てくれるお客さんがいたり。そういう時はやっぱりうれしいですよね。 片品は山の中で材料が限られてしまう面もあるけど、これからも地域で採れる旬の美味しいものを季節ごとに使って、ケーキを作ってゆけたらと思っています。
アピールポイント
片品村で冬期に実施される「はげ盛キャンペーン」。はげしい盛り=片品ことばで「大盛り」のこと。渡辺製菓の花豆ロールケーキは、ずしっと来るサイズながら軽い口当たりの人気商品。
-コーディネーター紹介-
村にいながら都会に負けない美味しいケーキが食べられる渡辺製菓さん。英樹さんは気さくな人柄で癒し系のお兄さんなのですが、シャイなのでインタビューではなかなか真面目なエピソードが聞けず苦戦しましたが、笑いあふれる楽しい時間になりました。ありがとうございます!