生まれ育った町を、30年前の賑わいのある姿に

香川県東かがわ市

タナカカズオ

田中一央

1977年2月22日生まれ。東かがわ市(旧大川郡大内町三本松)出身。 東京で約14年、超有名スイーツ店のスーシェフ(副料理長)まで上りつめた後、 地元でチャレンジしたいと、2016年春に帰郷。 2016年8月4日、パティスリー ルトロヴァイユを開業。

一どんな活動をしていますか?

地元・東かがわ市三本松商店街(旧大川郡大内町三本松)にて、 2016年8月4日にパティスリー ルトロヴァイユを開業。 ケーキを中心としたフランス菓子専門店を営んでいます。

一はじめたきっかけはなんですか?

東京の世界チャンピオンを有する、誰もが知るスイーツの超有名店・パティスリーアテスウェイ(吉祥寺)で約10年働いていました。それぞれが独立を目指す志を持った仲間と切磋琢磨する日々を過ごし、気づけばスタッフの中で最高のポジションであるスーシェフ(副料理長)を任され、人を育てる立場になっていました。 東京でのやりがいある仕事の反面、同じ地元の出身者である同級生が、地元でイタリアンのお店をオープンしたことを知り、羨ましい気持ち、自分の店を持ちたい思いが沸き上がってきました。 また、地元飲食店同士で協力したイベントや、東かがわ活勢隊という地元有志の活動を知り、東京でのやりがいある仕事に心を残しつつも、地元でチャレンジしたい思いが勝り帰郷し、開業に至りました。

  • 三本松商店街内の空き店舗を改修してできたお店。白を基調とした店内で、高級感漂う建物。日常に贅沢をプラスした、特別感を味わうことができる。

  • パティシエのこだわりクロワッサン。 一度食べたらやみつきになる大人気商品です。

一一番大切にしていることはなんですか?

人生を楽しみたい余裕ある大人が気軽に立ち寄り、自分らしさに合ったスイーツを選べる、来店者の個性に合わせて変化するような店づくりをしています。 自然な形で地域の魅力を感じられる、東かがわ産を使用した季節感のあるスイーツを提供しています。

一今後の目標を教えてください

再会を意味する「ルトロヴァイユ」は、もう一度来店したいと思える店。 昔の友達や知人と再び出会い喜び合える店でありたい、という願いを込めています。 自分を生んでくれた町を、30年前の賑わいある姿にしたい。 育ててくれた世界チャンピオンのオーナーシェフに認められたい。 両親を安心させたい。 身につけた技と味を次の世代に引き継ぎ、人を育て広めたい。 この地域に無かった魅力あるスイーツで絶対的信頼を勝ち取り、近県からも足を運んでいただける店を目指しています。

アピールポイント

【写真右】
ショコ・ライチ 可愛いピンクのチョコレートの中にはチョコレートムースにライチとフランボワーズのジュレが入っています。下にはチョコレートにアーモンドが食感のアクセントになってます。一口食べるとライチの香りが広がります。

【写真左】
モンブラン フランス産のマロンクリームと和栗ペーストで味わう一品。 中には栗が入っています。上品な秋を感じられます。

-コーディネーター紹介-

写真撮りますよ~!というと、照れて変顔ばかりするお茶目な一央さん。一見コワモテなお兄さんかと思いきや、心優しいお兄さんなのです。シャッターが閉まったままの店舗が増えていた三本松商店街に、新しいお店ができたということ、東京の超有名店でケーキを作っていた人が帰ってくるそう!と、東かがわでは一気に話題となりました。開店日には多くの人が並び、開店から3時間で商品は完売となりました。地域から愛されるお店の仲間入りです。一央さんが作るケーキを楽しみにしている方もたくさん。シャッター店舗が減っていくと同時に、三本松商店街で自分のお店を、という若者が増えてくるのでは、と感じました。

ID84 香川県東かがわ市

たきかなえ

滝かなえ

東かがわ市地域おこし協力隊。1991年8月14日生まれ。東かがわ市(旧大内町)出身で、短大進学を機に神戸へ。卒業後は神戸のカフェにて勤務。2016年春に東かがわ市へUターン。将来の夢は、自分のカフェを持つこと。コーヒーを淹れること、コーヒーを飲むこと、アウトドア、ドライブ、冒険が大好き。❝若者と地域を繋ぐ❞ことが、最近の活動テーマ。