楽しかった子どもの頃の思い出を、次世代にも

香川県東かがわ市

マツオカハルカ

松岡春佳

1992年生まれ。東かがわ市三本松出身。香川大経済学部の卒業生。在学中、ツーリズム(観光事業)などを研究する原直行教授のゼミ生として2012年5月、東かがわ市ニューツーリズム協会と連携してプロジェクトを立ち上げた。

一どんな活動をしていますか?

2012年、香川大学経済学部に在籍していた頃に、香川県東かがわ市の三本松商店街で秋に開かれる「ほろ宵まつり」での「おおち踊り復活」プロジェクトを立ち上げました。旧大内町の夏祭り「おおちまつり」で踊っていた「おおち踊り」は合併を機に2002年限りで踊られなくなったけど、2012年秋、10年ぶりの「おおち踊り復活」をたくさんの方の協力を得ながら、成し遂げることができました。

一はじめたきっかけはなんですか?

私は三本松商店街で生まれ育ったから、三本松商店街が好きなんです。 三本松商店街が今より元気だった頃って、どんなだったかなあって考えたときにまず頭に浮かんだのが、 おおち踊りなんです。 だから復活させたいと思った。 三本松商店街のお店一件一件に「おおち踊りの復活をどう思うか」聞いて回ったり、大変なことももちろん多かった。 賛成してくれたり、喜んでくれる人はもちろん多かったけど、全ての人が『おおち踊り復活』に賛成していた訳ではなかった。 やっぱり一度終えた事を復活させるのは大変な労力がかかるし、簡単なことじゃない。 だけど復活させたのは、三本松商店街が好きだから。 あの頃みたく、元気な商店街にしたい。 そんな想いから、プロジェクトを始めました。

  • 毎年秋に行われるほろ宵祭り。 おおちよいとこ連オリジナルのはっぴにメンバーの心も踊る。

  • 踊り子募集から集まったメンバー。 これをきっかけに仲良くなったメンバーがほとんど。

一一番大切にしていることはなんですか?

感謝の気持ちを忘れないこと。 協力してくれた地域の人たちや、周りの方々の支えがあってこそできたこと。 特に、復活初めの年に1番協力をしていただいた、東かがわ市ニューツーリズム協力の高橋史さん、ダンス指導を行っていただいた中村麻紀先生、有馬沙希さんには感謝しても感謝しきれません。 今でも、復活第1回目に参加していただいた皆さんの踊る姿が1番印象に残っています。 香川大学の後輩も想いを受け継いでくれて、繋いでくれているからこそ、復活から5年目を迎えられたと思っています。

一今後の目標を教えてください

年々パワーアップしているおおち踊り。 まずは来年も続けること。 将来的には、夏の「おおちまつり」が復活するといいなって思っています。

アピールポイント

年々増える、おおちよいとこ連メンバー。 本番に向けた週に一度の練習では、みな真剣。 懐かしい聴き馴染みのある音楽を聴きながら踊る時間は、とても楽しく、練習が待ち遠しくなるほどだった。

-コーディネーター紹介-

どんなに強い想いがあっても、実際に行動に移すことはとても簡単なことではない、と感じます。それなりの勇気もいれば、覚悟もいる。だけど、「三本松商店街が、好きだから。」と語る松岡さんの目は、まっすぐで、かっこいいと感じました。おおちよいとこ連メンバーはみな、復活させてくれた松岡さんにとても感謝しています。また、若者のチャレンジを受け止めてくれた三本松商店街を守っている商店会の方々も、松岡さんの想いが嬉しい、と言っていました。こうして、何かの形でまた一つになる事は、これからの東かがわには必要なのではないかと感じました。来年もおおち踊りが踊れるよう、また、いつか近い将来夏の「おおちまつり」が復活できる日を夢見て、私も頑張ろうと、心動かされました。改めて松岡さん、ありがとう。

ID84 香川県東かがわ市

たきかなえ

滝かなえ

東かがわ市地域おこし協力隊。1991年8月14日生まれ。東かがわ市(旧大内町)出身で、短大進学を機に神戸へ。卒業後は神戸のカフェにて勤務。2016年春に東かがわ市へUターン。将来の夢は、自分のカフェを持つこと。コーヒーを淹れること、コーヒーを飲むこと、アウトドア、ドライブ、冒険が大好き。❝若者と地域を繋ぐ❞ことが、最近の活動テーマ。