一どんな活動をしていますか?
長野県のフェンシングクラブのコーチをしています。
平日の夜は週に1~2回、地元クラブで子どもたちの指導をしています。
高校生と練習する時は、自分の練習相手になってもらうこともありますね。
土日は大会が多く、子供たちのサポートに回ったり審判をしたり、
自分の大会に出場したり…。
会場は全国各地なので、県内にとどまらずあちこちへ出かけていきます。
一はじめたきっかけはなんですか?
まず、フェンシングを始めたきっかけですが、
小学校3年生の時、町民新聞で地元のクラブの立ち上がり、
生徒を募集していることを知りました。
町でもちょうどフェンシングが盛り上がっていた時期でした。
その頃習っていたスイミングで上の級をとり終えたこと、
剣を振り回してみたいなぁ、という子どもらしい理由から、
フェンシングを始めました。
コーチとして指導にまわるようになったのも、自然な流れですね。
自分たちを教えてくれたコーチや先輩方も、ボランティアで指導してくれていましたので、
恩返しをしたいと思うようになりました。
また大学でフェンシング部を作ったことも大きな出来事ですね。
長野県内の大学に進学したんですが、
当時はフェンシングの練習環境がなかったんです。
同期でフェンシングをやっている友人たちがいたので、彼らと部活を立ち上げました。
そうなると、当然フェンシングをやったことのない学生がいますよね。
彼らを教えることで、指導という面からもフェンシングに携わるようになりました。
一一番大切にしていることはなんですか?
フェンシングって、とても特異なスポーツなんです。
スポーツは一般的に身体能力による要素が多いですが、
フェンシングは身体能力よりも、戦略による要素が多いんです。
戦略によって自分より実力のある選手に勝つこともできる。
フェンシングの醍醐味ですね。
一今後の目標を教えてください
大きく2つの目標があります。
まずは現役選手として、教えている子供たちの目標になりたいですね。
今年で実は競技生活20年になり、国体も9年連続で出場できました。
まだまだ頑張りたいですね。
もう一つはフェンシングのすそ野をもっと広めたい。
特に長野県全体にフェンシングを広めたいです。
フェンシング部に飯山市の生徒がいて、入部当時小学生でした。
その子、平日は飯山市から長野市に、週末は電車で3時間近くかかる箕輪町まで通っていたんですよ。
そういう受け皿がない状態を解消して、フェンシングを広めていきたいです。
アピールポイント
「指導者として、こうしたフェンシングの面白さや楽しさを
子どもたちにつたえていきたいです。
自分は厳しい指導をして、トップアスリートを育てることよりも、
フェンシングを好きになってもらうことを重要視しています。
たくさんの子どもたちにフェンシングって楽しいと思ってもらいたいです。」
-コーディネーター紹介-
平日夜はフェンシングの指導、土日は大会。 タイトなスケジュール中でも、フェンシングの試合や教えている子どもたちについて、 とても楽しそうに話してくださる姿は印象的です。 実は職場が同じで、普段は正面の席に座っていらっしゃいます。 いつも冷静沈着なのは、フェンシングの鍛錬のたまものかなと思っています。