一どんな活動をしていますか?
祖父の代からの酪農を継いでいます。
牛乳の出荷だけに頼る酪農に危機感を感じ、
自分の代から牛肉用の和牛の飼育や人工繁殖をはじめました。
その他にとれたての牛乳を使ったヨーグルトの加工品を開発、販売したり、
糖度の高いとうもろこしの栽培やチーズの加工をはじめたり、
いろいろな事業に挑戦中です。
一はじめたきっかけはなんですか?
今はこうしていますが、もともとは家を継ぐ気がなかったんですよ。
小学校3年生くらいの時から、毎朝牛の世話や、
家の手伝いをしていたものですから、
農業って特別なものでもなかったですし。
転機は高校2年生の時。
地元の農業高校に通っていたんですが、
実習で飯田市の牛の人工授精師の方のところに行ったんです。
とても衝撃的で、生命の誕生にかかわることのできる
牛飼いの道もいいかなって考え始めました。
高校卒業後、県の農業大学校畜産科で1年間、
色々な実習をうけたり、資格を取らせてもらいました。
その後民間の飼料会社で1年みっちり研修させてもらい、
現場で働くことの強さを知りました。
子牛の管理から牧草の栽培まで、ありとあらゆることを実地させてくれたんですが、
現場で気づいて、自分の力で勉強し、実践していくことの面白さを感じましたね。
こういった出会いや経験があったことで、今の仕事ができています。
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どんなに忙しくても子どもたちとのふれあいは欠かさない!
中学生の職場体験の受け入れでトウモロコシ苗を植えた様子。 -
自社の新鮮な牛乳を使ったのむヨーグルトを開発。絵本をイメージした斬新なパッケージ。
一一番大切にしていることはなんですか?
家を継いで何年かは苦しく、つらい時期がありました。
子牛が半年も生れなくて、どんどん出荷する牛乳の量が減ってしまったり、
自分が果たして、人並みに家庭を持って、生活していけるのか不安になったり…
でも自分が危機感を持って、取り組んできたこと、発信していったことが、
目に見える成果になってきているのに気づき、とてもうれしかったです。
乳牛だけに頼らずに、牛肉となる和牛の繁殖と飼育を確立していくこと。
看板商品となるような加工品を作ること。
こういったことをこの上伊那地域全体で取り組んで、
強い産地になっていくこと。
そして全国規模の農業者会議で自分たちの取り組みを発信すること、
など取り組んできました。
今、上伊那地域の和牛のブランド力がついてきて、
この地域の酪農が元気になってきました。
過信はできないけれど、ずっと積み重ねてきたことの結果だと感じています。
一今後の目標を教えてください
当面の目標は12月にオープンするお店です。
こちらでうちの牛乳を加工したチーズやヨーグルトを販売します。
お店の周りで牛やヤギも飼って、お客さんとふれあってもらいたいですね。
また自分たち生産者とお客さんである消費者が繋がれる場所として、
この提案をしていきたいです。
そして僕の人生の目標は
食や農業を通じて、この地域の笑顔を作っていくことです。
箕輪町、上伊那、この地域全体の未来をみた農業をしていかないと。
そのためには、僕らに続く後継者も育てていくことが大切です。
僕自身がこのビジネスを実践していくことで、
農業ってかっこいいな、
やってみたいなって思ってもらいたいですね。
あと儲かるな、も大切ですね。
農業に対するイメージを壊していきたいです。
アピールポイント
![](https://machibouken.jp/cms/wp-content/uploads/2018/05/14778884000.jpg)
地域のための農業、そしてかっこいい農業!を実践中!
-コーディネーター紹介-
とにかくいつも熱いのが柴さん。でも地域や子供たちのことを考え、学校や地域イベントにも忙しい合間を縫って、参加してくれています。いろんな業界の方と交流を持ったり、情報や技術へのハングリー精神に感服です。
せきぐちゆうこ
関口悠子
![](https://machibouken.jp/cms/wp-content/uploads/2018/05/14769224920.jpg)
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