大手企業の営業マンから老舗麴店の4代目へ! 地域と共に生き残る経営方法とは!?

福島県会津坂下町

めぐろ まさひろ

目黒 正博

1973年生まれ。福島県会津坂下町出身。福島県郡山市などで営業・販売職を経て、27歳の時にUターン。大正14年創業「目黒麴店」の4代目となり現在に至る。

一どんな活動をしていますか?

Uターンしてきて、これまでの売上を見たときに「これでよくやってきたな」「これからどうしよう」と正直思いました。それでも「やるしかねぇ!」と思って『目黒麴店』の4代目として頑張ってきました。母とは、毎日喧嘩をしながら経営改革をしてきましたよ。現在は、肝心要となるところ…麴の温度・湿度管理や大豆を蒸かす際の圧力の調整などを行ったりしています。また、最近は味噌作り体験を行っています。

一はじめたきっかけはなんですか?

親たちが必死で守ってきたものはやはり捨てられないと思ったことが4代目になったきっかけです。昔ながらの製法で作られた味噌というものは、香りも味も強いものです。市場に出回る味噌の味に慣れている人は違和感を感じることもあるようですが、それが本来の味なのです。そういったことを、お客様に伝えたり感じ取っていただくために、味噌作り体験教室を行っています。お客様と対面で販売をすることで、自分の人柄が伝わったり、こだわりや経営方針を伝えることができたり、お客様の考えや世間話しから情報を得ることができたり、販売手数料をとられることなく定価で利益を得ることができるなど利点がたくさんあるのですよ!また、高齢化・人口減が進み、地元だけでは商売が成り立たなくなってくるので外のお客様を作っていく、味噌づくりの伝統と文化を伝えていく、会津坂下町のPRができるので、出張の味噌作り体験教室もはじめました。

  • 目黒麴店、秘伝の麴!創業当時の木箱を使用、製法も変えず守り続けてきたこだわりの麴です。表面の米のまわりには麹菌の華がきれいに咲き、断面にも麹菌がしっかりとはり渡っています。

  • 目黒麴店のフレンドリーな従業員の方々!まるで、親戚の家に来たかのような錯覚におちいります♪昔ながらのこだわりの味をまた食べたいと思うことはもちろんのこと、明るくて話し好きな従業員のみなさんにまた会いたいと思うこと間違いなしです!!

一一番大切にしていることはなんですか?

【こだわり①:昔ながらの本来の味を伝えたい!】
卸し商売に特化しているところは、発酵止めを入れたり熱殺菌をして日持ちする加工をしているけれど、うちは出来上がったままの味を提供しています。これは簡単なようで簡単ではないのですよ。卸す場所に、冷蔵庫がないといけなかったり…卸し先が限定されてしまうのです。しかし、余計なものを入れないのでお客様にホンモノを出せるし、たくさん卸せないのでプレミアがつきます。あちこちで手にはいる目黒麴店の商品では価値が下がると思っています。何より、これまで続いた伝統を守るためにも余計なことはしないというのが1番ですね!!
【こだわり②:麴に使う米の原料は会津坂下産!】
地元の米を使うのは、ここまでやってこれた地元への感謝の気持ちと、米が抜群に美味しいからです。うちの商品を食べて「うまい!なんで?」と聞かれた時に「坂下の米は美味しいからだよ!それを使ってるからだよ!」と答えられることが地元への恩返しであり貢献だと思っています。
【『目黒麴店』4代目のやりがい】
お客様にお褒めの言葉を頂くことです!「美味しかったよ」「この味噌食ったら他の味噌食わんにー」などの評価を頂けたときにやっててよかったなと思います。

一今後の目標を教えてください

これまで、出張味噌作り体験教室は関東まで行ってきました。次は、中部…その次は、関西……最終的には、九州まで出来ればいいなと思っています!全国に『目黒麴店』と『会津坂下町』のファンを増やしていきたいです!!

アピールポイント

\ 味噌作り体験教室 /
開催
・毎年6月中旬~10月
料金
・目黒麴店内
 お一人様3500円~
・関東圏出張
 お一人様7000円~
※樽持込の場合500円引
※仕込み内容により料金が異なります
人数
・目黒麴店内…5名様以上
・関東圏出張…15名様以上
予約
・2週間前まで要予約
・関東圏以外の地域の方も御相談により可能です
連絡先
・目黒麴店
 969-6519
 福島県河沼郡会津坂下町大字三谷字佐藤分670-2
電話
(0242)83-3723
FAX
(0242)83-5151
URL
http://kaujiya.com/misokyousitu/index.html

-コーディネーター紹介-

営業の経験を活かした敏腕経営者!その上、味噌や麴作りへのこだわりと情熱も持ち合わせた職人さん!義理人情に厚く、明るくて親しみやすい方です。私は勝手に坂下の兄貴的な存在だと思っています♪正博さんのお母さんは、話し好きで料理上手なTHE田舎のお母ちゃん!!従業員の方も明るくて親しみやすい方ばかりですよ~お店に何度も訪れる方は、目黒麴店の味はもちろん、お店の方々の人柄に惹かれてるという方も多いはずです!漬物など美味しく食べるためのポイントなども教えてくれます★アットホームな目黒麴店に訪れて、こだわりの昔ながらの味と従業員の方々にお会いすることをオススメします◎

ID164 福島県会津坂下町

あきやま なつき

秋山 奈月

1990年生まれ。福島県会津若松市出身。 東京の大学に進学後、Uターン。在学中、インターンシップで訪れた島根県隠岐の島海士町での体験や人との出会いから地域づくりに興味をもつ。それがきっかけで2016年4月より福島県会津坂下町の地域おこし協力隊となる。移住定住・地域づくりをミッションとして活動している。