一どんな活動をしていますか?
障がい者と共にジャンボにんにくの生産加工をしています。はじめは定植だけお願いをしていたのですが、手際良く真面目に作業をこなす姿を見て、収穫や簡単な加工もお願いしました。収穫したジャンボにんにくは、そのまま販売していましたが、にんにく塩に加工して「ガリ塩」として「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」で販売を開始しました。今後、さらなる加工品開発・販売を視野に入れているので、継続的に作業のお手伝いをお願いしたいと思っています。「農福連携」により、農業の担い手不足の解消・生産拡大・雇用の創出などあらゆる波及効果がみられています。
一はじめたきっかけはなんですか?
メンバーの1人が、”会津では作られていないインパクトのある作物をつくりたい” ”町の新しい特産品になるかもしれない”といった思いで栽培したものが「ジャンボにんにく」でした。それを首都圏で販売した際、好評だったことが全てのはじまりです。自分が作ったものが売れて喜んでいただけることでモチベーションを上げて、さらなるスキルアップを目指したいという思いも相俟って、平成27年に会津坂下町の認定農業者会青年部のメンバー4人でジャンボにんにくを栽培・販売するグループ「未来工房 ここぱる」(=以下、ここぱる)を結成しました。栽培を開始したものの、メンバーはそれぞれメインとなる作物の栽培を行っていたので、手が足りず、思うように活動を広げることができませんでした。そうした時に、町の認定農業者会事務局より「農福連携」(=農作業に障がい者が関わること)の提案を受けました。町内にある就労継続支援ゆうゆうハウスと自立サポートセンター桜に相談したところ、農作業は室内の作業よりも高い賃金が得られる好都合な条件であることから快く引き受けていただき「農福連携」によるジャンボにんにくの栽培がスタートしました。
一一番大切にしていることはなんですか?
農業は、結果がすぐに出る仕事ではありません。種を撒いてから作物が出来上がるまでに時間と労力が必要です。さらに、高齢化・後継者不足が問題とされており、農業を担う人材も必要です。
農業を生業とする者にとって、こういったことを問題と捉え、これからの農業について考え行動している人とそうでない人とでは今後大きな差となって表れてくるはずです。栽培も販売もスキルアップさせながら「やれることは何でもはやる!」というスタンスは変わらず持ち続けていきたいです。
一今後の目標を教えてください
現在、ミネラル栽培に取り組み、病害虫に負けない品質の安全でより美味しい作物を作っています。
生産拡大は可能となったので、更なる栽培面積の拡大を目指していきます。 ジャンボにんにくのような、生産者も消費者の方も見ているだけでインパクトがあり元気になれる!
そして、食べて頂くことで健康になれるような他の作物の栽培にも挑戦してみたいです。
アピールポイント
~広がる、農福連携の輪~
町内で、若手認定農業者の有志が作る新たな団体「會津ミライノ」が発足。農福連携でジャンボ落花生の栽培に取り組んでいる。収穫した落花生は「ゆで落花生」として「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」で販売中。加工まで「ゆうゆうハウス」に委託するなど農福連携の輪が広がっている。
-コーディネーター紹介-
会津坂下町の若手農業男子「ここぱる」のメンバーは、様々な職業経験を経て農業に従事されています。前職での経験や特技、農家としての栽培・加工の知識と技術がここぱるでの活動で活かされています。明るく個性的なメンバーの関係やバランスはとても良く、それにつられるようにして作業所の方も楽しそうに作業をされていているのが印象的でした。収穫・加工された「ジャンボにんにく」と「ガリ塩」は絶品です!ぜひ「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」でお買い求めください!