有名ホテル&店舗のシェフも絶賛!看板もHPもメニューもない、気まぐれ農家レストランのお母さん

福島県会津坂下町

けいとく けいこ

慶徳 敬子

1954年生まれ。喜多方市出身。会津坂下町の農家に嫁いだことで、農業をはじめる。退職後、加工品の製造販売・農家レストランの経営をはじめた。    

一どんな活動をしていますか?

農家・加工品製造販売・農家レストランをしています。暖かい地域では普通に生長する農産物が、会津ではどのように生長をするのか、どうしたらうまく育てられるのかを試してみてほしいと知り合いの種屋さんに依頼を受けることがあるので、お願いされたものは協力させていただいています。その代わり、他の地域での農作物に関する情報…例えば「(地域)では、(農作物)を(工夫点)して育てたらうまくいった」などの情報を頂いて、その情報を活かしながら野菜作りをしています。

一はじめたきっかけはなんですか?

嫁いで来たことがきっかけで農業をはじめました。農産物を作っているとどうしても廃棄するものが多くなってしまいます。それはもったいない、農産物に付加価値をつけるためにはどうしたら良いかと考えたときに、加工所の立ち上げを思いつきました。「おめぇより、うめぇの作る人なんかいっぺぇいる」などと言って加工所の立ち上げに夫は賛成してくれませんでした。しかし、「やってみねぇと分かんねべ!!」ということで、庭に加工所を立てて、加工品やお惣菜などを町内外の店舗に卸していました。ある時、年配のご夫婦から「おむすびが美味しいので、行く度に必ず買って帰るんです!」と電話がありました。それを聞いた時は、加工所を建ててよかったなと思ったのと同時に、続けていかなくてはいけないなと思いました。そんなことを思った矢先、体調を崩して1~2年お休みした時期がありました。その時、当たり前にできるはずの“食べる”という行為のありがたみを身にしみて感じたし、食が健康に大きく影響を及ぼすことを実感しました。食べ物が身体を作っていること・新鮮な農産物の美味しさ・調理の工夫などをより多くの方に伝えたいという思いから農家レストランもはじめました。

  • レストランは築100年の蔵座敷。                     

  • 住宅地にある住宅の一室で予約時のみ営業を行う看板もない農家レストラン「けやき蔵」は、自宅前にある大きなケヤキの木が目印です!

一一番大切にしていることはなんですか?

【こだわり① 無添加・手作り】
美味しいものを美味しい時期に食べてもらいたいので、私の出している加工品やランチメニューには添加物を使用していません。調味料などもなるべく手作りすることにこだわっています。それが私にしかつくれない味・メニューになっていくのですよ。
【こだわり② 食材は使い切る】
野菜は1度の調理で使えきれないことが多くあります。それではせっかく美味しい食材があっても美味しい時期に食べることができません。そのため、調理法を工夫してなるべく食材を使い切るようにしています。
【こだわり③ やれることは可能な限りやる】
お客様や卸し先の方などの要望にはなるべく応えて、自分の信じてきたことをコツコツやり続けることで、人との繋がりが広がっていきます。それらの出会いがあって、協力し合ってきたからこそ今があると思っています。看板も出さず、住宅の一室で行うレストランに、口コミで首都圏からもお客様がいらしたり、雑誌やテレビなどの取材が来るのもそのおかげだと思っています。
【慶徳さんのやりがい】
有名ホテルや店舗のシェフを務めてきた方に、私が作ったランチを食べていただく機会がありました。その時「私にも作れない味だ。同じ調理法でも新鮮な野菜を使われては敵わない。ここでしか出せない味!」とお褒めの言葉をいただきました。私たち農家とっては採りたての野菜を食べることは普通のことですが、これは贅沢なことなのだと認識させられたし、自信をもつことができました!また、私の作ったものを食べたお客様にお褒めの言葉を頂いたり、また足を運んでくださったりした時にやりがいを感じます。こういった活動をしていると、自分の知らない知識や情報がどんどん入ってくるし、人との繋がりがさらに広がっていくことが本当に嬉しいし次への活力になります!!

一今後の目標を教えてください

農家・加工品製造販売・農家レストラン…今まで行ってきたものを、今後も健康で続けていくことが目標です!また、今後、じゃがいも植え・収穫などをお嫁さんが知人を呼んで行う予定とのことでした。畑が余っているので、知人以外にも体験していただく機会がもてればと思っています。

アピールポイント

\ 農家レストラン「けやき蔵」 /
メニュー:美味しい朝採り野菜をふんだんに使ったお任せメニューコース
営業時間:ランチ営業(営業時間は要相談)
定休日:不定休(基本的に土日祝日定休日)
人 数:1日限定2~15名まで
予 約:0242-82-2387(要予約)
住 所:福島県河沼郡会津坂下町大字立川字金山158

-コーディネーター紹介-

「いくつになってもヤル気があれば何でもできる」と目を輝かせて活動について語る姿が印象的でした!慶徳さんの、好奇心・優しさ・思い・こだわりなどがレストランの落ち着いた雰囲気や美味しい料理などに表れています。ランチは自家製の農産物や調味料をアレンジして作られたオリジナルメニューです♪食材を無駄なく、健康に配慮されたメニューの数々は自宅でも真似したくなるアイディアと味付けですよ!!

ID164 福島県会津坂下町

あきやま なつき

秋山 奈月

1990年生まれ。福島県会津若松市出身。 東京の大学に進学後、Uターン。在学中、インターンシップで訪れた島根県隠岐の島海士町での体験や人との出会いから地域づくりに興味をもつ。それがきっかけで2016年4月より福島県会津坂下町の地域おこし協力隊となる。移住定住・地域づくりをミッションとして活動している。