花を地域に根差した文化にしたい ! 世話焼きアニキな花王子

群馬県片品村

ホシノ マナブ

星野 学

1977年生まれ 埼玉県熊谷市出身。片品村唯一の花屋「朧月」(ろうげつ)店主。 花の仕事をしている両親にあこがれ、花の道へ進む。2002年、結婚を期に群馬県片品村で生活を始める。 地域の若手農家のグループ「尾瀬新鮮組」や、群馬県北部地域の若者ネットワーク「北毛茶会(ほくもうちゃかい)など、地域を盛り上げる活動にも積極的に取り組んでいる。

一どんな活動をしていますか?

花の楽しさ、魅力を伝えるために、各地で年間120回程度の園芸講座を行っています。また、標高の高い片品村の冷涼な気候を利用して、草花の生産も行っています。 片品の澄んだ空気、清らかな水は、草花を美しく、丈夫に育ててくれます。 また、地域の農家仲間と「尾瀬新鮮組」を結成し、マルシェ出店や勉強会、自分たちの野菜を使ったBBQ会などを開催しています。 地域の暮らしを守る「地守」「おやき」「アニキ」として、地域の若手の世話をやいたりもしています。

一はじめたきっかけはなんですか?

花屋になろうと思ったのは、楽しそうに花の仕事をする両親に憧れたことと、「人に夢を与えることができる」という父の言葉に魅力を感じたから。 地域の活動を行っているのは、自分が片品村のことを知らずに婿として入った時に、右も左もわからず苦労したからです。片品村に来た当時、自分が欲しいと思っていた存在になりたい。 無いものねだりをするのではなく、自分たちで魅力あるものを作っていきたい。 自分は婿入りしたからこそ、つまらないと思われている農村のなかに面白いものを見つけることができます。 農村だからこそ、農村ならではの活動を若い奴らに見せつけて、うらやましがられるようなおじさんになりたいですね。

  • 花の魅力を伝える園芸講習やワークショップなどを、群馬だけでなく東京や埼玉などでも積極的に行っている。

  • 地域の若手農家の仲間たちと、持ち寄り野菜でのBBQなどの交流会を通し横のつながりを作っている。

一一番大切にしていることはなんですか?

花屋として大切にしていることは、花の持つ力を100%出せるように、環境をつくること。 初めて花を育てる人でも、失敗しないこと。失敗させないこと。 失敗の原因をつきとめ解決へ、導く。花のある生活を楽しんでもらうことです。 片品に暮らす一個人としては、まず、片品村に暮らす私たちが、農村で暮らすことを楽しむこと。 イベントごとやまつりごとではなく、日々の暮らしを大切にして、日常を充実させていくこと。 人と好きになることと、地域をすきになること。 ひとりではなく、みんなでやること、などです。

一今後の目標を教えてください

花を通して、片品村の魅力を語り、花のファン、片品村のファンを増やしたいです。 同時に、一緒に地域を作っていける仲間を増やして、面白いと思えることをどんどん仕掛けたい。 地域に暮らす老若男女どんなひとにとっても、暮らしやすい地域にしていければと思っています。

アピールポイント

どんな人にも、お花を楽しんでほしいからこそ、種を蒔き、お花を育てることから始めています。 「外に植えるものだから、外で育てなさい。」 父の教えを守り、片品村の冷涼な気候と強い日差し、おいしい湧水が、丈夫でたくましい花苗に育てています。思わず笑顔になってしまうと言われている花王子の園芸ライブ(園芸講座)も、ぜひ、受けてみてください。 また、山の恵みを利用した「ハーブボール講座」では、地域にある花木草の特徴や活用方法を花王子が、実際の施術や使用方法を地域のマッサージ師がレクチャーという、お花×○○というコラボレーションにも積極的に取り組み、山村地域ならではの暮らしを豊かにする活動も行っています。

-コーディネーター紹介-

私にとって片品で一番の世話焼きアニい(片品弁でお兄さんのこと)。私たち地域おこし協力隊が片品に来た当初から積極的に地域の若手のBBQ会などにお声がけいただき、おかげで片品だけでなく群馬県北部の魅力的な人たちと良い関係を作ることができています。心配性すぎて、たまにお節介になってしまうことを気にしているのも学さんの魅力。また気軽に事務所にお茶しに来てくださいね〜。

ID117 群馬県片品村

ほんま ゆうみ

本間 優美

1982年東京都生まれ。大手通信会社でのサラリーマン生活を経て、趣味の山登りがしやすい環境を求めて片品村に移住。新米猟師。 尾瀬国立公園で増えすぎた鹿の問題を多くの人に知ってもらうべく、地域で排出された獣革を商品化する「尾瀬鹿プロジェクト」に「尾瀬鹿工房かたしな」として取り組んでいる。