やりたいこと、ゆる~く、楽しく! 半農×半駄菓子屋BAL

福島県会津坂下町

さとうたかみつ

佐藤貴光

1975年生まれ。福島県会津坂下町(あいづばんげまち)出身。前職は、百姓バイヤー。農業をする傍ら、心からオススメできる物を集め、生産者に代わって商品の説明をしたり卸し業務を行っていた。現在は、農業を行いつつ、駄菓子屋BAL『べろぬけ堂』を経営。仕事以外にも異業種活動グループ『ツーリズムリレー会津』に所属。

一どんな活動をしていますか?

現在は、農業を本業としています。農業をやる傍ら、『べろぬけ堂』を経営しています。「何のお店?」とよく聞かれますが、簡単にいうと「駄菓子屋BAL」…昼間は、駄菓子の販売・ランチを提供していて、夜は、飲酒も可能なお店です。『べろぬけ堂』は「べろ(舌)がぬけるほど美味しいものしか置いていない」という意味で名付けました。仕事以外の活動としては、ツーリズムリレー会津に所属しています。これは、会津地域全体で盛り上げていこうという異業種連携のグループです。会津管内にある美味しいものを詰め合わせにして県内外の方々にお届けしています。また、メンバーが所属している「会津中央株式会社」でイベントの企画運営をしています。今年(2017年)で9回目の開催となりました。年々、来場者が増えています。昨年(2016年)は約800名、今年(2027年)は約1000名の方々にお越しいただきました。ツーリズムリレー会津に所属している人たちは、農家・会社員・経営者と様々ですが、正直、商売っ気はないです。今後も、仲間ともに楽しいことをゆるくやっていくことで、会津全体が少しでも活気付けば良いなと思います。

一はじめたきっかけはなんですか?

『べろぬけ堂』を開業するきっかけは、元々「百姓バイヤー」を仕事としていたからです。良い物を作れる生産者がうまくPRできるとは限りません。農業を本業とする傍ら、私が心からオススメできると思った商品を全国から集めて紹介をしたり、自分自身が店舗を構えて販売・提供をしていました。そういったことをしている中で、親戚が持っている物件の老朽化が進み取り壊す話しがありました。その物件の古びた感じが気に入って、借りることにしました。その物件は、元々駄菓子屋だったので、店舗移転後は、駄菓子も取り扱うようになりました。また、アジアン雑貨を販売していた親戚が店を辞めることになったとき、在庫品の処分に困っていたので商品を全て引き取りました。様々な過程があって、現在のような珍しい経営スタイルになりました。

  • 本格カレー 700円
    日本のカレーは、一般的に「作り置きをすることでコクが出て美味しい」といわれる。しかし、作り置きをすることで、香りが飛んでしまうの。カレーの本場、インドでは、香りを大切にしているので食べる直前に作る。『べろぬけ堂』のカレーも、注文を受けてから、本場のスパイスを調合して調理するので香り高く、このあたりではなかなか食べることができない本格派のカレーだ。

  • 駄菓子屋BAL『べろぬけ堂』
    誰もが、気兼ねなく過ごすことができる空間。「駄菓子屋BAL」…聞いたこともないような珍しいお店だけれど、なぜか居心地が良い。オーナーの貴光さんは、話し上手で聞き上手!貴光さんを交えた女子会が頻繁に開催される。人の相談を聞いたり導いたりする人を「新宿の母」と言うならば、貴光さんは「坂下のパパ」と言えるだろう。

一一番大切にしていることはなんですか?

「お店はじめたって聞いたよ~」「店の外からずっと気になっていて~」と来店の理由は様々ですが、面識がないはじめて来たお客様にも「居心地が良い」と言われることが心から嬉しいです。来てくれることはもちろん、それ以上に、「元気が出た」「ストレス発散ができた」「来てよかった」「また来たい」と思ってもらえたり、言われたりするのは嬉しいですし、それが、やりがいに繋がっています!
駄菓子屋なのに、ご飯を食べることができて、お酒も飲める…建物は改修せず古いまま残す…全て、こだわりです!!子どもも大人も、悩みやストレス、愚痴など身近な人には言えない聞けないことをたくさん抱えています。子ども・大人時間(11:30~17:00)、大人時間(19:00~Last)と営業時間は決められていますが、なるべく、日中は子ども・夜は大人を優先にして、気兼ねなく言いたいことを話せるお店にしています。口も利かない、言うことを聞かないと言われている子どもでも、うちに来る時は礼儀正しいし、挨拶もするし、何でも話していきます。良い意味で、みんなにとっての「たまり場」になれば良いなと思っています。

一今後の目標を教えてください

色々な意味で安定させることが1番です。引き取った雑貨が、店の奥にたくさんあるので、整理して、店舗に商品を全て並べきりたいです。そして、空いたスペースはお客様が利用できるように開放して、自宅のようにくつろげる、何をしても良いスペースにしたいです。店舗は古いのですが、そこに手を加えないことがこだわりなのでやれるところまでやってみようと思います。将来的には、「駄菓w子屋BAL」でありながら、自宅のようにくつろげる“古民家カフェ”的な存在にもなれればと思います。自分が楽しいと思うことをゆるく今後もやり続けたいです!

アピールポイント

【べろぬけ堂】
営業内容
 駄菓子・ランチ・居酒屋・アジアン小物&雑貨
営業時間
 子ども・大人時間:12:00~17:00
 大人時間:18:30~Last(←ゆるい)
      月・火・水は21:00まで
      木・金・土は0:00まで
定休日
 なし、臨時休業あり
お問合せ
 090-9422-3224

-コーディネーター紹介-

貴光さんは、、、 ◎年や役職が上でも、子どもでも思ったことはハッキリ伝える方 ◎聞き上手、話し上手、笑顔が可愛らしい方 ◎楽しいことを仲間とゆるくやることが好きな方 自分のしたいこと、やりたいことを、どんどん見つけて楽しそうに実現していく姿は、応援したり、一緒に活動してみたいと思うこと間違いなし!誰が相手でも対等に心から向き合ってお話しをされるので、信頼されるし、相手も飾らずにありのままでいられるのでしょう~裏表のない発言から「怖い人」という印象を持たれる方もいますが、可愛らしい満面の笑みも兼ね備えているというギャップ!それら、全てがお店の居心地の良さに繋がっているのでしょうね♪自然と楽しいこと新しいことをしたい人たちが集まってきますよ!!

ID164 福島県会津坂下町

あきやま なつき

秋山 奈月

1990年生まれ。福島県会津若松市出身。 東京の大学に進学後、Uターン。在学中、インターンシップで訪れた島根県隠岐の島海士町での体験や人との出会いから地域づくりに興味をもつ。それがきっかけで2016年4月より福島県会津坂下町の地域おこし協力隊となる。移住定住・地域づくりをミッションとして活動している。