村の特産品「尾瀬トマト」の未来を担う若手農家

群馬県片品村

カネコ シゲノリ

金子 成徳

1979年 片品村出身。家業を継ぎ、村の特産品であるトマト農家に。販売用以外にも趣味(?)で唐辛子やメロンなど幅広い作物を育てている。地域の若手農業者を中心としたグループ「尾瀬新鮮組」として、イベント出店なども積極的に行っている。

一どんな活動をしていますか?

農業です。夏から秋にかけてトマトを栽培しています。 片品村は中山間地で、冬には積雪があり、仕事として農業がしやすい環境とは言えないかもしれません。しかし夏は涼しく野菜にとってはちょうどよい気候です。昼間は適当な気温と日差し、夜間はしっかりと気温が落ち着くため、野菜もしっかりと休めるのです。  2016年の春から、ワインの原料となる醸造用ブドウの栽培を始めました。挿し木からのスタートなので、成果がでるのは少し先です。片品村では栽培の実績がない作物で、全くゼロからの試みなので、不安なところもあるのですが、一緒に始めた仲間がいるためチャレンジできました。農家の先輩たちです。

一はじめたきっかけはなんですか?

実家が農家だったからです。子どもの頃からよく手伝いをさせられました。当時からあんまり好きではなかったのですが、なぜか農業を選んでしまいました(笑)。手伝いをしているときは、大変なことばかりが目についていましたが、自ら考えて、農業に向き合うと、楽しいことに気付けます。 野菜も生き物なので、完全に思い通りというわけには行きません。毎日見ていても、次々に難問を出されている気分です。でもそれに対して、あの手この手で答えていくことが農業だと思っています。

  • 自慢の野菜を販売中!品種がたくさん

  • 群馬の未来を担う青年農業士です

一一番大切にしていることはなんですか?

「軸足は必ず畑にあること」をいつも考えています。「私の育てた野菜を口にする人に笑顔になってもらいたい」「おいしくて体に良いものを届けたい」と思ったとき、自分自身に確認することがあります。それは、畑でしっかり野菜と向き合えているかということです。  私が畑でしていることは、野菜が健やかに育つためのお手伝いです。栽培する野菜にとって適切な環境を整えることを心がけています。栽培という形で人の手が加わりますが、基本的には自然の営みの中でのことだと思います。そんなことを考えながら畑に立つと、自然と、その野菜を食べる人のことを想うことができます。 畑は、関わる人全てを育てる場になると思います。

一今後の目標を教えてください

 片品村で農業を続けていくことです。生まれも育ちも片品村ですが、就農他ことにより一層、地域の人と関わり合いながらの生活を実感しています。特にここ5年くらいは、同世代の仲間で集まり、「尾瀬新鮮組」というグループの活動を始めました。農業者の多いグループなのですが、農業のことだけでなく、地域のことも言いたい放題話ができる仲間です。  植物は、根の大きさの分だけ茎や葉が広がるのです。そして、花や実になって次の世代に続いていくのです。私が就農して約15年が経ちました。花や実になるのはまだ先の話だと思いますが、この片品の大地にしっかりと根を伸ばして、農業を続けて行きたいと思います。

アピールポイント

金子さんのトマトを使った美味しいカレーが片品で食べられます。

自慢のトマトをたっぷり使ったトマトカレー。 トマトの自然な甘みと、適度なスパイス感が同居する、大人も子どもも楽しめるカレーです。

※金子さんのトマトを使用しているのは片品でトマトが採れる時期のみです

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たまおKITCHEN
片品村東小川3463-1
TEL 0278-58-3626
営業時間 11:00~14:30 17:00~21:00 ※不定休
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-コーディネーター紹介-

初めてシゲさんの野菜を見て驚きました。とにかく品種がたくさん。トマトだけで何種類も作っているので、色々な色や形があって、トマトを並べるだけで美しい!と思ったのはその時が初めてです。いつもBBQをやる時はシゲさんがどんな野菜を持ってきてくれるかワクワクしています。ワイン用ブドウにもチャレンジされていますので、近い未来、片品産の美味しいワインも飲めるかも、、楽しみにしています!

ID117 群馬県片品村

ほんま ゆうみ

本間 優美

1982年東京都生まれ。大手通信会社でのサラリーマン生活を経て、趣味の山登りがしやすい環境を求めて片品村に移住。新米猟師。 尾瀬国立公園で増えすぎた鹿の問題を多くの人に知ってもらうべく、地域で排出された獣革を商品化する「尾瀬鹿プロジェクト」に「尾瀬鹿工房かたしな」として取り組んでいる。