自然に逆らわない栽培を…

長野県箕輪町

ハセガワ ヒロシ・ハルコ

長谷川 寛・晴子

自然栽培のハーブ農園「ナチュラルセンス」を運営。環境にやさしい農業を実践しながら、地域のマルシェにも積極的に参加。地元の人との顔の見える関係を大切にしている。 寛さん:神奈川県横浜市出身。北海道の大学卒業後、全国各地やニュージーランドの観光庭園で経験を経て、1998年に箕輪町へ移住。 晴子さん:東京都中野区出身。首都圏の短大で園芸学を専攻。長野県内の観光庭園で寛さんと出会い箕輪町へ。

一どんな活動をしていますか?

自然栽培のハーブ農園「ナチュラルセンス」を営んでいます。

「ナチュラルセンス」とは「土のある生活」の意味。
気候、風土に逆らわずに、化学肥料や農薬を使用せずに
環境にやさしい農業を続けています。

ハーブの面白さ、楽しさ、野菜本来の美味しさを皆さんに伝えたいですね。

フレッシュハーブをレストランや個人のお客さんへ販売したり、
ドライハーブからお茶やハーブソルト、シュガーなどの加工品を作って販売しています。

一はじめたきっかけはなんですか?

もともと自分は酪農が専門だったんですが、
牧草の勉強をしているうちに、植物って面白いなと思うようになり、
卒業後は日本初の観光ハーブ農園に勤めました。
人の生活に寄り添ったハーブに魅力を感じていきましたね。

まだハーブなんて、国内ではメジャーではなかったので、
英語の本を辞書を引きつつ、読みかじっていました。

この町で農園をはじめたのは、
独立を考えていた頃、以前勤務していた会社から
この町にあるハウスが空くので使わないかと打診があり、この町で農園を営むようになりました。

  • ハウスに並ぶリーフレタスの苗。農薬、化学肥料を一切使っていないハウス内には、テントウムシやカエルがいる。

  • 忙しい農作業の合間にも、地域のイベントには積極的に出店している。お客さんとの顔の見える関係を大切にしている。

一一番大切にしていることはなんですか?

うちはとにかく、自然によりそった栽培をしています。

農薬や化学肥料は使わないし、温度をあげるために石油を使うこともしません。
環境に無理なこと、負荷をかけると思うことはしませんね。
畑に敷くマルチ(雑草を抑えたり、地面の温度を上げるシート)も生分解性のものを使います。
ぱっと見ると草だらけでびっくりされるこの畑ですが、
後で枯草を混ぜていい肥料にするんですよ。

また地元のマルシェやイベントにもなるべく顔を出すようにしています。
加工品をはじめとして、いい商品をつくっていくヒントや感想をお客さんから直にきくことができます。
何より、地元の方とのお話しするのが楽しいですし、
ハーブをもっとたくさんの人に知ってもらう機会を作っていきたいですね。

アピールポイント

素晴らしい品質を保ちつつ、自然によりそったハーブ栽培を実践。
ハーブをたくさんの人に知ってもらいたいと参加するイベントのディスプレイは毎回進化を遂げている!

-コーディネーター紹介-

植物、ハーブ、そして人が本当にお好きなんだという想いを感じます。ハーブのおいしさ、見た目の美しさも抜群です。今年に入ってぐんと増えたソルトやハニーなどの加工品にも大注目! こちらに来て以来、ずっとお世話になっている素敵なご夫婦です。

ID124 長野県箕輪町

せきぐちゆうこ

関口悠子

千葉県出身 1984年生まれ  アウトドアメーカー勤務、ニュージーランドでのワーキングホリデーを経て、 2014年から地域おこし協力隊として箕輪町へ移住。 3年間の任期の前半は、農産物直売所に出入りし、 農家さんをまわったり、漬物などの信州の伝統的な食文化にはまる。 後半は移住定住や町の広報番組作りを担当し、大根ぶりを発揮中。 週末は有志の皆さんと、伊那谷 Open Cafe Project に参加したり、 地元の皆さんに地元を楽しんでもらうイベントの運営に関わったり、 放棄地だった畑をかりて、野菜を作ったり…。 毎日あわただしく過ごしておりますが、 大好きな「伊那谷」の風景とともに、楽しい田舎暮らしを満喫しています!