「稲四季の"うまみ"をいただきます。」アートとデザインで地域をプロデュース!

茨城県稲敷市

イナシキベントウプロジェクト

稲四季弁当プロジェクト

筑波大学生による、adp(アート・デザインプロデュース)という活動の一環。学外を実践の場として、さまざまな人と関わり、アートとデザインの力で空間や物事をプロデュースするというもので、稲四季弁当プロジェクトは平成24年度から稲敷市役所・地域住民・筑波大学の連携により活動しています。

一どんな活動をしていますか?

稲敷市の豊富な食の魅力を市内外へ発信するため「稲四季弁当」を提案プロデュースすることからスタートし、稲四季通信の発行や「稲四季献立帳」と題した市の特産品を使ったレシピ集の制作などを行ってきました。そして、この2年間は、稲四季弁当プロジェクトの拠点作りも兼ねて、江戸崎駅と、いなしき空き家改修プロジェクトによるおためし住宅「haneyasume」のハナレの改修を行いました。そのほかに、市内の小学校を訪れて稲四季弁当を一緒に作る活動も行っています。

一はじめたきっかけはなんですか?

稲敷市内には江戸崎・新利根・桜川・東の4地区があり、それぞれの地形を活かした特産品がつくられています。昨年度は「稲敷ならではのお弁当を提案する」というテーマで、四地区の食材を使い季節を感じる『稲四季弁当』を作りました。今年度は昨年度の『稲四季弁当』をもとに「稲敷の食文化を広める」というテーマで活動していきます。

  • 改修ワークショップでは、地域で採れる旬の農産物を使った「稲四季弁当」を振る舞っています。これが絶品!地域の方も、地元の「うまい!」を再確認する瞬間です。

  • 食文化で地域をつなげるため、場所づくりにも携わっています。建築志望のメンバーが主となって、リノベーションによる古民家再生を実施中!

一一番大切にしていることはなんですか?

大学内で勉強しているだけでは絶対にできない、その場所やそこで出会う人々とでしか生み出せないものづくりや場所づくりが経験できます。さらに自分たちでプロデュースしたものに対する人々の反応や、それが使われていく様子を実際に見ることができるのも、稲四季弁当プロジェクトを通してやりがいを感じることです。

一今後の目標を教えてください

この2年間は、場所づくりを通して建築と向き合ったり、外への発信で稲敷市外の人と関わりをもつことが増えました。そのことで稲四季弁当プロジェクトの活動の幅がグンと広がりました。これからは、この広がった活動をより深めていくためにも、地元の方々との交流をもっともっと大切にしていきたいです。

アピールポイント

稲四季弁当プロジェクトは、大学1、2年生が構成員のほとんどをしめています。そのため、まだまだ発展途中である私たちですが、持ち前の若さとパワーで稲敷に新しい風を吹かせます!

-コーディネーター紹介-

大学生の若いパワーと柔軟な発想で、食を通じた地域交流が生まれつつあります。今後はつながった農家さんたちと協力して、農家体験や民泊による地域体験ツアーが実施できるといいですね!

ID169 茨城県稲敷市

たかしませいや

高島聖也

高島聖也(しましま) 稲敷市地域おこし協力隊(第1期)。地方在住Webライター。マルチワーカー。 「暮らしの編集」をテーマに、ライティング、リノベーションまちづくり、コミュニティデザインなどの複業を通じてじぶんの人生を組み立てています。