楽しい＝人生の糧～遊び心を忘れない少年のような農業男子 ～

一どんな活動をしていますか？

『komelon』では、米とメロンの栽培をしています。
2007年には「農家民泊（※1）」、2009年には「メロンスクール（※2）」を開始しました。
今年（2017年）は、「ストローベイルハウス（※3）」を建てて、都市と農村との交流人口の充実を目指しています。そのため、クラウドファンディング（※4）で30万円の資金を募っているところです。(達成しました★)
仕事以外にも様々な活動をしています。2008年には、「ツーリズムリレー会津」を開始しました。異業種メンバーが集まって、会津の美味しいものをお届けしたり、お互いの仕事について取材をし、例えば、農泊でいらしたお客様に紹介をするなど、人との繋がりを広げていくことで会津全体のPRを行うことで盛り上がっていこうと活動をしていました。また、グリーンツーリズム促進委員会では、委員長を務めています。今年は、ストローベイルハウスやツリーハウスの製作・ロケットストーブの製作（※５）を予定しています。
※１　農業を営む家庭に宿泊することで農家の生活を体験する取り組み
※２　メロン栽培技術を実践型で楽しく習得できる講座
※３　稲わらを圧縮したものをブッロクにして積み重ね、表面を土や漆喰で塗り固める建築物
※４　目的達成のため、インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募ること
※５　薪ストーブの一種。身近な材料で作成できることから東日本大震災以降、注目を集めた。

一はじめたきっかけはなんですか？

大学卒業後は、福島県内の様々な農業高校の講師をしていたのですが、２人目の子どもを授かったこともあって、「はたらく」ということを真剣に考えました。ワークライフバランスを考慮し、農業後継者として父の跡を継ぎました。それまで培ってきたメロン栽培が廃れてしまうのはもったいないという思いもありました。それから、より美味しい米とメロンをお届けするため、自立した経営者を目指して様々なセミナー等に参加して知識を深めました。そうする中で、たくさんの人との出会いがありました。それがきっかっけとなって、「メロンスクール」や「農家民泊」など、新たな事業をはじめることになりました。本業以外の活動での出会いもあり、それがきっかけとなって、仕事に繋がっていることもあります。どれも、自分がやりたいと思うこと、楽しいと思うことを追求しただけです。

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  komelonの米
  山々の清らかな水が集まる会津坂下町で作られた米は旨みが凝縮されている。

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  komelonのメロン
  有機肥料を使用、低農薬なのでより安全安心なメロン！収穫を終え、麦を蒔くことで土の中で細く深く根が張り巡らされ、通気性がよく、保水性・排水性にすぐれた良質な土に仕上がる。ビニールハウスの屋根も外すことで病害虫が越冬することもなくなるので、結果的に低農薬を実現できる。

一一番大切にしていることはなんですか？

特に、メロンは直接販売しているので人に幸せを配っているという感覚になります。私の作った農作物を喜んでもらえていると実感できるので、それがやりがいに繋がっています。様々な活動をしていると、人との繋がりが広がっていくのでそこは今後も大切にしていきたいです。こだわりは、「自分のやりたいことを一生懸命やる」「息切れするほど全力疾走はしない」ことです。自分のやりたいことをしているので、楽しいし、周りも楽しそうだと言ってくれます。しかし、そればかりに熱中しすぎると他のことが疎かになってしまうのでバランスを考慮しています。

一今後の目標を教えてください

メロンスクールの受講生の拠点・首都圏との交流人口の充実にむけて、クラウドファンディングでの資金調達を達成させて、ストローベイルハウスを敷地内に建てることです。また、大人の隠れ家を作ったり、komelonのファンを増やすことがこれからの目標です！！