ようこそ、湯西川温泉へ。 ~ 女将の会 Vol.4 ~

栃木県日光市湯西川温泉

ばん ひろみ

伴 弘美

 <湯西川温泉 『元湯 湯西川館本館』 女将>

 湯西川出身。
 平成18年に栗山村が日光市と合併した際に
『元湯 湯西川館本館』の代表取締役・女将になられた。

一湯西川温泉とは?

壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家落人が、
河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる歴史の古い温泉です。
温泉地名の由来ともなった湯西川(一級河川利根川水系)の渓谷沿いに旅館や民家が立ち並びます。

湯西川館本館は、湯西川温泉の中心地に近い高台に位置しています。
湯西川の渓流や山並みが一望でき、天然温泉100%の掛け流し温泉に心も身体も癒されます。

弘美女将は湯西川温泉の顔とも言える、名女将。
女将に旅館をはじめたきっかけを聞いてみました。

 ー もともとわたしの母がずっと女将をしていたので、若いころから若女将と呼ばれてきました。
   宇都宮で勤めていたときもありましたが、
   旅館が忙しくなり人手が足りないということで21歳のときからずっと勤めています。

  女将になることに疑問は抱かなかったです。
  ある種の洗脳のような(笑)流れで、自然と家業を継いだような感じですね。ー

  • ▲ 【民話 語りべ】

      「むが~しむが~し、あったど」の
       冒頭から始まる語りべ。
       ここ湯西川館では、湯西川出身の弘美女将が
       昔から伝わる民話をお話ししてくれます。
       女将の美しい声と
       どこか懐かしく感じる語り口調を
       ぜひご自身の耳で聞いてみてください。

     ※要予約

  • ▲ 【着付け舞】

      音楽にあわせて、
      着物を着つけながら舞う「着付け舞」。
      現在、湯西川温泉では
      弘美女将と子供たち2名の合計3名で
      地域のイベントなどで披露しています。
      女将の美しい舞と
      優雅な着物姿は必見です。

     ※要予約

一一番大切にしていることはなんですか?

ー やはりお客さまのお言葉を直接聞けることが女将としてのやりがいだと感じています。
  お褒めの言葉も、お叱りの言葉もどれもありがたく、
  直接お話をお聞きすることで私自身勉強になることが多くあります。
  お客さまから「またくるよ」と一言おっしゃっていただくだけで、本当にうれしい気持ちになりますし、
  誤ってミスがでてしまったときは、どうすればお客さまのお気持ちに添うようなお詫びができるかを一心に考え誠心誠意お応えします。

  お客さまは十人十色、千差万別いらっしゃるので受け止め方も人ぞれぞれです。そのため固定観念は持たずに、ひとりひとりのお客さまの顔を見て接することは常日頃気を付けていることですね。
  表情を見ることで、何かお気になされてるのかな?お気づきの点があるのかな?と
  注意深く接することができるので、なるべくお客さまの表情を見ることを気にかけています。 

  女将としてどんと構えるというよりは、お客さまと自然に接することで  
  「ひとの温もりを感じられるお宿だった」
  「ここで本物の温泉に出会えた」などと喜びのお言葉をいただいたときはとてもうれしかったです。ー
  

一今後の目標を教えてください

ーひとりひとりのお客さまを大切にして、もっと多くのお客さまに湯西川温泉にお泊りにきていただきたいなと、おもいます。

 あとは海外からのお客さまにも多く足を運んでいただいて、湯西川温泉を知ってほしいですね。
 あらゆる国のお客さまというよりは近隣の国の方にきていただいて、
 こちら側もきちんと受け入れられるような宿にしていきたいなと考えています。

 着物の着付けを体験するなど、日本文化を伝えるということも大切にしていきたいです。ー

アピールポイント

▲ 美肌の湯とも呼ばれる天然温泉100%。

  湯西川館には3本の源泉があり、
  アルカリ性単純温泉、無色透明、ほとんど刺激のないやわらかなお湯で、
小さなお子様からご年配まで幅広くご利用いただけます。

▼ 客室や温泉など
  詳しいご案内は以下公式ホームページをご参照ください。

 ~公式ホームページ~
http://yunishikawakan.com/


 〒321-2601
  栃木県日光市湯西川783-2
  日光国立公園・湯西川温泉
  平家落人の里
  元湯 湯西川館本館

-コーディネーター紹介-

着付け舞も語りべもご自身でこなす弘美さんは、以前まで日光市 女将の会会長を務めていらっしゃったスーパー女将です。(参照:5秒でくりやま
先日おこなった外国人モニターツアーでも大変お世話になり、夕食時には語りべと着付け舞を披露してくださり参加者はもちろんスタッフの心もわしづかみにした圧巻のパフォーマンスでした。
遠ざかっていた日本文化の良さを弘美さんの姿を見ることで再認識し、今回お話を伺ったことでお客さまへの接し方や気遣いはとても勉強になるものでした。

海外から来るお客さまはもちろん、日本人にこそ知ってほしい「本物の温泉」と「女将が伝える日本の文化」をぜひみなさんに味わっていただきたいです。

ID35 栃木県日光市栗山

くらもち みふ

倉持 みふ

2016年から日光市栗山 地域おこし協力隊として活動。/ 出身地:千葉県柏市 。/
旅行関係の専門学校を卒業後、旅行会社に就職。販売職を経て、日光市栗山に移住。